インパクトホールディングスがSaaS『Kikuvi』を導入
インパクトホールディングス株式会社(以下、インパクトホールディングス)は、株式会社Kikuviが開発したAIヒアリング特化型SaaS『Kikuvi』を導入したことを発表しました。これにより、同社の販促DX事業、インフラDX事業、エンタメ事業の各領域において、現場から経営層まで多様な声を集める業務が高頻度かつ大規模に自動化されます。
採用の背景
インパクトホールディングスは、「Wow Shopping!」というコンセプトのもと、店頭販促活動におけるデータ活用の推進に取り組んでいます。最近、多拠点かつ多人数のステークホルダーから集まる声を迅速に収集し、その結果を貴重なインサイトとして利用する必要性が高まってきました。その中で、並列でのヒアリング実施や要約・洞察の抽出を自動的に行うKikuviのソリューションが期待されています。
ツール選定のポイント
Kikuviが選ばれた理由は、実運用を見据えた複数のソリューションを評価した結果、総合的な適合性が最も高かったからです。主に以下の観点が重要視されました。
1.
運用負荷の最小化:質問設計から収集、要約、インサイトの抽出までの自動化の度合い。
2.
スケール性能:多拠点や多職種における高頻度なヒアリングを同時に展開できる能力。
3.
データ統合性:店頭や販促活動の定量データとの突合や再利用性。
4.
セキュリティ・ガバナンス:アクセス制御や監査ログ、権限分離の実装。
5.
導入スピード:サポート体制とチーム体制としての迅速な導入能力。
今後は本採用によるデータ活用の成果を評価しつつ、その他事業領域への水平展開も視野に入れています。
初期活用のスコープ
導入初期の段階では、以下のような業務にKikuviを活用する予定です。
1.
スーパーバイザーによるヒアリングの自動化
- 従来、電話や対面で行っていた日次・週次のヒアリングをAIが代替し、工数削減と心理的なハードルの低減を実現。
2.
登録スタッフのスケジュール確認
- 約30万人の登録スタッフに対する作業前ヒアリングをAIで実施し、回答率と網羅性を向上。
3.
非アクティブ登録スタッフの掘り起こし
- 未稼働スタッフに定期的にヒアリングを行い、稼働率を向上させる施策として活用。
4.
デプスインタビューの効率化
- 深堀型のインタビューをAIで実施し、従来の工数を大幅に削減。
5.
業務ヒアリングの自動化と離職防止
- 組織の安定運営に向けて、業務改善に関するヒアリングをAI化。
期待される効果
Kikuviの導入によって、以下のような効果が期待されています。
- - 意思決定までの時間短縮:要約およびインサイト抽出の自動化により、レポーティングのリードタイムを大幅に短縮。
- - 面と頻度の拡大:多拠点、多人数への同時ヒアリングを行うことで、現場の声が常に更新される体制を構築。
- - 示唆の質向上:定量的なKPIの背後にある文脈を可視化し、改善策の精度を向上させます。
Kikuviとは
『Kikuvi』は質問設計から収集、要約、インサイトの抽出までを一括で自動化するヒアリング特化型SaaSです。これにより、大規模で高頻度なヒアリングを並列方式で行い、得られたデータをダッシュボードや各種ドキュメントに変換して、即時に意思決定に役立てることが可能となります。
まとめ
今後、インパクトホールディングスは、販促DX領域でKikuviの本格運用を開始し、その成果をもとに他の領域への展開を慎重に検討していく予定です。様々な声を収集し、効率的なデータ活用を実現するこの取り組みが、同社のさらなる成長へとつながることでしょう。