愛媛県今治市が「日本子育て支援大賞」を受賞!
愛媛県今治市が、一般社団法人日本子育て支援協会が主催する「日本子育て支援大賞2024」の自治体部門を受賞しました。これは愛媛県内の自治体では初めての快挙です。
今治市は、10年前には「消滅可能性自治体」にリストアップされるなど、人口減少という課題を抱えていました。しかし、この危機感を克服するため、「こどもは未来からの使者である」という理念のもと、社会全体で子育てを支援する方針を掲げ、「こどもが真ん中で輝くやさしいまち“今治”」の実現を目指し、様々な取り組みを進めてきました。
今回の受賞では、特に「今治版ネウボラ」が評価されました。「ネウボラ」とは、フィンランド語で「アドバイスの場所、相談の場所」を意味し、今治市では妊娠期から18歳までの子どもがいるすべての家庭を、地域全体で支える、切れ目のない子育てサポート環境整備を進めています。
今治市の子育て支援の取り組み
今治市では、妊娠期から18歳までの子育て家庭への伴走型支援を行うため、「こども家庭センター」を設置し、保健師などの専門職がワンストップで対応できる体制を強化しています。また、市域全体をカバーした子育て支援環境を整備するため、相談窓口「相談サテライト」や、乳幼児向けの遊び場「すくすくガーデン」を市内各所に設置しています。
さらに、地元産木材を使った玩具を誕生祝いとして贈る「ウッドスタート宣言」を行い、木材のあたたかみを感じ、森林や自然を大切にする心を育む「木育」を推進しています。また、東京おもちゃ美術館と連携し、愛媛県内初となる「木のおもちゃ美術館」の開館も予定されています。
「消滅可能性自治体」からの脱却
今治市は、人口定常化に向けた取り組みとして、社会全体で子育てを支援する体制を整え、「子育てするなら今治」と言われるようなまちづくりを目指しています。
今回の受賞は、今治市の子育て支援の取り組みが、全国的に認められた証と言えるでしょう。今治市は、これからも「こどもが真ん中」という視点に立った、オリジナリティあふれる子育て支援施策を展開していくとされています。