SplinkがMayo Clinicと連携し医療AI革新に挑む未来への道
株式会社Splink(本社:東京都港区、代表取締役:青山裕紀)は、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する「HealthTech Gateway “AI Medical in the US”」プログラムのPhase 2に選出されました。このプログラムは、世界的に名高い医療機関であるMayo Clinicと連携し、医療分野でのAIソリューションを加速するための取り組みです。
稼働するプログラムの概要
本プログラムでは、Mayo Clinic Platformが保有する300万人以上の患者データを駆使し、AIモデルの開発と検証を行います。また、満たされる条件の下で、米国市場において競争力を高めるための支援として、特定のピッチイベントや専門家との直接のメンタリングも提供される予定です。このプログラムは、経済産業省の協力を受けており、セクターの垣根を越えた連携の重要性が示されています。
Mayo Clinicの驚異的な地位
Mayo Clinicは、Newsweekが発表する「World’s Best Hospitals」で6年連続でトップに選ばれており、USニューズ&レポートのランキングでも常に優位な地位を持っています。このような評価を持つMayo Clinicによる支援を受けることは、Splinkにとっての大きなステップとなるでしょう。
これまでの成果と次のステップ
2024年10月から約10週間にわたり実施された基礎プログラムでは、米国ヘルスケア市場への理解や戦略策定の支援が行われ、Mayo Clinicでの具体的なコネクションも形成されました。続くPhase 2では、AI技術を深く理解し、医療データ活用に向けた具体的な製品開発も同時進行で行われます。さらに30週間のバーチャルプログラムを通じて、非識別化された医療データプラットフォームへのアクセスが可能となり、AIモデルの開発やフィードバックを受ける機会が増えることで、米国市場への展開が加速されるでしょう。
日本の医療機器市場における挑戦
2023年、医療機器市場は約5,176億ドルに達し、2027年には6,543億ドルにまで成長するとの予測があります。この成長を感じ取る中で、日本の医療機器メーカーは国際競争力を強化するために、革新的な技術やビジネスモデルの開発に注力する必要があります。特に、米国市場への進出は、市場の47%を占めるアメリカにおいて重要な出発点です。
Splinkのビジョン
株式会社Splinkは、「すべての人につながりを、その日まで」というビジョンのもと、認知症やブレインヘルスケアに関する一貫したソリューションを提供しています。その主力製品には、セルフチェックツールや脳MRI解析用のAIプログラムなどがあり、今後もこの分野での革新に努めていく所存です。
代表取締役の青山裕紀氏は、「当社は医療機器産業の革新を担うスタートアップであり、高いプロフェッショナリズムを持つチームとして、新しい医療ソリューションの開発に取り組んでいます。この努力を通じ、日本から世界へのインパクトを試みます」と語ります。
Splinkは、世界最高峰の医療AIの開発環境でさらに影響力を発揮し、医療分野でのイノベーションを促進していくことでしょう。今後の彼らの取り組みに、ぜひ注目していきたいと思います。