女性営業職の課題解決
2025-12-10 13:18:57
営業職女性の活躍を支援する新プロジェクトのホワイトペーパー公開
営業職における女性活躍を支える「働きやすさNEXTプロジェクト」
2023年10月、ENEOS株式会社、株式会社電通、日本航空株式会社、日本マクドナルド株式会社、富士フイルムホールディングス株式会社、三井不動産株式会社の6社が協力して実施した「働きやすさNEXTプロジェクト」が注目を集めています。このプロジェクトの主な目的は、営業職で働く女性が直面する課題を明らかにし、その解決策を提案することです。プロジェクトは、女性営業職のリアルな声を集め、性別や役職に関係なく幅広い関係者を巻き込んで議論を行います。
プロジェクトの概要
プロジェクトは、2025年7月から11月の期間にわたり実施されます。まず、6社の従業員178人を対象にアンケートを実施。次に、女性営業職や管理職、経営層が参加する4回のワークショップを開催し、参加者のバックグラウンドや仕事上の課題について深く掘り下げて議論します。この過程で、生成AIも活用しながら「5つの壁」と呼ばれる営業職に特有の課題を特定しました。
特定された「5つの壁」
1. 仕事と育児の両立 - 多くの女性が育児と仕事を両立させることに苦労しています。
2. 過度な配慮 - 女性への過度の配慮が、逆に仕事の進行を妨げる場合があります。
3. 世代間の価値観のズレ - 若手とベテランの間で、仕事に対する価値観や意識の違いが問題になることがあります。
4. ライフプランとキャリアの板挟み - 妊娠や出産を考える際、キャリアとのジレンマに直面することが多いです。
5. 女性活躍推進手段の目的化 - 女性活躍を推進する施策が、単なる形骸化に終わってしまうケースがあります。
これらの「5つの壁」を乗り越えるためには、新しい働き方やコミュニケーションの重要性が強調されます。プロジェクトでは、具体的で未来志向の提言として、各壁に対する解決策も模索されています。
参加企業の視点
プロジェクトに関与した各企業の代表者たちは、女性活躍推進が全ての従業員にとって意味のある取り組みであると声を揃えています。例えば、三井不動産の宇都宮氏は、課題解決の道筋を可視化することが重要であると述べる一方で、日本航空の西原口氏は、女性活躍推進は全ての従業員のやりがいに直結すると語っています。また、富士フイルムの吉澤氏も、コミュニケーションの重要性を強調しています。
未来へ向けての一歩
このプロジェクトの成果は、単なるホワイトペーパーにとどまらず、企業の壁を越えたクロスインダストリーな議論を促進することが期待されています。日本マクドナルドの西村氏は、抽出された課題が業種を超えて共通であることを再確認し、対話の重要性を訴えています。最後に、電通の国政氏は、「営業職」の働きやすさを変えることが全社的な改善につながると強調し、男女を問わず働き続ける意義を認識する必要があると述べるなど、メッセージ性の強い取り組みが進められています。
まとめ
今後も「働きやすさNEXTプロジェクト」は、女性営業職が直面するさまざまな課題を可視化し、具体的な解決策を提案していくことを目指します。この取り組みが、営業職に限らず、すべての働く女性にとって意味のある成果を生むことを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
電通
- 住所
- 電話番号
-