花王みらい共生財団が描く未来
一般財団法人花王みらい共生財団は、2023年9月の設立以来、生活者一人ひとりに寄り添ったさまざまな活動を展開しています。理事長の竹内由美氏が率いるこの財団は、「清潔で美しく健やかで思いやりのある暮らし」を目指し、心豊かなライフスタイルの実現に寄与することを掲げています。特に2024年度には、インドネシアの水課題解決に向けての取り組みや、国内の障がい者向け情報発信について焦点を当てています。
インドネシアの水問題に果敢に挑む
花王みらい共生財団は、インドネシアの水課題の解決に向け、株式会社ガマ・イノヴァシ・ベルディカリ(GIB)とパートナーシップを結びました。この国では、地形やインフラの制約により、多くの地域で雨が降っても水へのアクセスが難しい現実があります。そのため、住民は水の購入に多くの生活費を充てざるを得ない状況に置かれています。
そこで、財団は「Program RAIN(Rahmat Allah untuk Indonesia)」というプロジェクトを立ち上げ、多くの人々に水を提供するべく取り組んでいます。2024年度には、インドネシア・ジョグジャカルタ特別州のグヌンキドゥル県に6台の5,000Lサイズ雨水貯水システム「GAMA-Rain Filter(GRF)」を設置しました。このシステムは電力を使わずに雨水をろ過・貯水するもので、地域住民自身が維持管理できる持続可能な形を実現したものです。この取り組みに村の住民が参加したことで、一時的な雇用の創出にも寄与しました。
障がい者への情報提供に力を入れる
また、花王みらい共生財団は、株式会社ミライロと連携し、障がい者やその家族が日常生活で直面する問題の理解と情報提供に努めています。2024年度には、障がい者が日常的に直面する「困難な動作と場面」に焦点を当て、「暮らしの工夫」シリーズを通じて解決策を提供しています。このコンテンツはミライロの「ミライロ通信」を使って発信されており、障がいのある方々に役立つ情報を届けることが目的です。また、デジタル障がい者手帳「ミライロID」のお知らせ通知機能を活用し、情報を広く配信する試みも行っています。
未来に向けた活動の継続
花王みらい共生財団は、これからも現地住民や自治体との連携を強化し、全ての人々が清潔で健康的な生活を送れる環境作りに邁進していきます。このような活動を通じて、個々のライフスタイルを豊かにし、安心で調和の取れた未来を築くことを目指しています。
本機関は、「生活者一人ひとりに寄り添う」ことを基にしたさまざまなシステムやソリューションを提供し、これからも人々の心の豊かさとライフスタイルの向上に寄与することを誓っています。
今後の活動から目が離せません。