等身大のキャリアを語る出前授業「NEXT SENSEI」スズキ社員が高校生に提供

スズキ社員が高校生に語った等身大のキャリア

2025年4月19日、静岡県浜松市にある浜松学芸高等学校で、株式会社NEXCENTが主催した特別な出前授業「NEXT SENSEI」が行われました。これは、企業研修と学校教育を融合させた画期的なプログラムです。出前授業には、スズキ株式会社から13名の社員が参加し、自身のキャリアや経験を高校生に直接伝える貴重な機会となりました。

プロジェクトの背景

「NEXT SENSEI」は、企業が持つ人材育成のノウハウを生徒たちに提供することを目的とした教育プロジェクトです。このプロジェクトでは、スズキの社員が講師として教壇に立ち、リアルなキャリア経験を共有することで、生徒たちに将来の方向性を考えるきっかけを与えます。また、社員自身も教えることで自己理解を深めることが期待されています。

授業内容の概要

当日は、社員たちが体育館でのワークショップを通じて生徒たちとの距離を縮めた後、各教室での講義が行われました。ワークショップの一環で行われた「バースデーライン」では、学生と社員がジェスチャーを使って誕生日を伝え合い、緊張をほぐすとともに、リラックスした雰囲気を作り出しました。

その後の授業では、各クラスに2名ずつ社員が分かれ、短い時間で自身のキャリアや学生時代の経験を語りました。特に印象的だったのは、スズキ社のデジタル化推進課に所属する大瀧さんと前澤さんによる授業です。彼らは『スズキ初のECサイトを立ち上げた』経験や『高校時代に言われた言葉から自分の強みを見つめ直すきっかけを得た』エピソードを共有し、生徒たちを引きつけていました。

生徒たちの評価

授業終了後には、参加した生徒たちから感想が寄せられました。多くの生徒が『自分を見つめ直すことの重要性』や『自分の長所を活かして将来を切り拓いていきたい』といった感想を述べ、思考の変化が見られました。また、進路相談会では、希望する生徒が社員と個別に対話し、自身の進路や将来について具体的に考える機会を得ました。これにより、生徒たちが社会人から直接学び、興味や価値観を深める貴重な場となりました。

社会貢献と新しい教育の形

「NEXT SENSEI」は単に生徒へのキャリア教育を提供するだけでなく、スズキにとっても社員が自己を振り返る貴重な機会となりました。地元浜松の企業として、次世代を担う若者たちにリアルな社会人の姿を伝えることは、地域貢献にもつながります。今後もNEXCENTは教育機関と連携しながら、社会人と学生の関わりを促進し、企業の人材育成と学校のキャリア教育を交差させる新しい学びの形を探求していく考えです。

「NEXT SENSEI」プログラムの概要

このプログラムは全3回で構成されており、企業社員が学校に講師として派遣される仕組みです。事前研修を受けた社員が生徒にリアルな経験を基にした授業を行い、その後に得られたフィードバックをもとに研修を振り返ることが特徴です。この取り組みにより、生徒たちが将来の職業選択について考える機会が提供され、社会人もまた内発的な動機付けを得られるのです。

NEXCENTのビジョン

株式会社NEXCENTは、教育現場における人材育成を支援する企業として、2022年に設立されました。「全ての人を主人公にする」というビジョンのもと、未来を担う子どもたちに自分の人生や仕事について考えさせる機会を届けるために、様々な教育プログラムを提供しています。今後も地域の課題解決に向けて、積極的に活動を展開していくでしょう。