町田市の玉川学園にて、2024年12月2日から4日の間、特別な冬のイルミネーションイベントが開催されます。このイベントのタイトルは「竹あかりが息づく気づきの丘」です。ここでは、町田市および玉川学園が協力し、小野路地域の竹林整備で発生した竹を使用して、竹あかりの演出が行われます。この取り組みは、「まちだの木活用プロジェクト」の一環として行われ、放置竹林の再生と活用を目指しています。
竹あかりは、竹の燈篭に灯を入れ、竹の柔らかな光で周囲を包み込むとても幻想的な演出です。一定の規模で設置された竹あかりの灯りは、訪れる人々に自然の美しさと静けさを提供します。場所は、玉川学園の敷地内にある芝生広場で、最寄りの玉川学園駅から徒歩で約10分の距離です。なお、自家用車での来園はご遠慮頂くことになっていますので、公共交通機関の利用が推奨されています。
今回のイルミネーションイベントは、玉川学園の「Tamagawa Mokurin Project」や玉川大学学術研究所の協力により行われます。この一連の活動は、環境保全をテーマにしており、放置竹林の問題へアプローチする形での地域貢献を視野に入れています。玉川学園は1929年に創立され、自然保護を教育信条に掲げ、これまでに多くの植林活動を行ってきました。地元の特産物である竹を利用することで、地域への愛着や環境意識を高めることも狙いの一つです。
加えて、町田市は脱炭素社会の実現に向け、「町田市公共建築物等における多摩産材等利用推進方針」を策定しており、この方針に基づいて国産木材の活用を進めています。具体的には、里山の整備や道路の維持管理により伐採した木材・竹材を、無駄にせず有効活用しようとする取り組みが「まちだの木活用プロジェクト」と呼ばれ、様々な形で地域の資源を生かした活動が展開されています。
玉川学園でのイベントは、地域にとっても貴重な観光資源となることでしょう。地域住民だけでなく、周辺地域の方々にも楽しんでいただけるものを目指しています。特にこのイルミネーションは、治安が良く整理整頓された芝生広場を使って開催されるため、家族連れでも安心して楽しむことができるでしょう。
また、玉川大学の特別研究員である田中敬一氏は、過去に数々の新しい形式の光演出を手がけてきました。彼の独創的なビジョンと技術が、この冬の竹あかりにも活かされ、観る者を魅了することでしょう。シャープで美しい光の演出は、柔らかな竹の風合いと相まって、独特の幻想的な空間を生み出します。
「竹あかりが息づく気づきの丘」は、訪れる人々に自然の大切さを感じさせるだけでなく、地域の持続可能な資源活用の重要性をも伝える一環として位置づけられています。全ての人々がこのイベントを通じて心に残る経験を持ち帰ることができる、特別な機会になってほしいと思います。
ぜひ、この冬、玉川学園の竹あかりの音色と光並びに、町田の豊かな自然を体験しに来てください。