HeatWave GenAI発表
2024-06-27 18:40:54
オラクル、業界初のインデータベースLLM「HeatWave GenAI」発表 - 生成AIをデータベースに直接統合
オラクル、インデータベースLLM「HeatWave GenAI」で生成AIを民主化
オラクルは、業界初のインデータベース大規模言語モデル(LLM)を搭載した「HeatWave GenAI」を発表しました。この画期的な技術は、企業が自社のデータに生成AIの機能を直接統合することを可能にし、自然言語による検索やコンテンツ生成、要約などの高度な機能をデータベース内で実現します。
「HeatWave GenAI」の主な特徴
インデータベースLLM: データベース内にLLMを組み込むことで、外部LLMへの依存やデータの移動を必要としません。これにより、開発の簡素化、セキュリティの強化、コスト削減を実現します。
自動化されたインデータベース・ベクトル・ストア: AIの専門知識がなくても、ビジネスドキュメントをベクトルストアとして管理できます。自動化されたプロセスにより、データの解析や埋め込み生成、ストアへの挿入がデータベース内で完結します。
スケールアウト可能なベクトル処理: データベース内での高速なセマンティック検索を可能にするため、ベクトル処理はHeatWaveのインメモリ・ハイブリッド・カラムナー表現とスケールアウト・アーキテクチャによって最適化されています。
HeatWave Chat: MySQL Shell用のVisual CodeプラグインであるHeatWave Chatは、自然言語またはSQLで質問できるグラフィカルインターフェースを提供します。
「HeatWave GenAI」がもたらすメリット
開発の簡素化: データベース内のLLMとベクトル・ストアにより、アプリケーションの複雑さが軽減され、開発者は生成AI機能を容易に統合できます。
パフォーマンス向上: HeatWaveのインメモリ処理により、検索や処理速度が大幅に向上し、迅速な回答を実現します。
コスト削減: データベース外へのデータ移動や外部サービスへの依存を減らすことで、コストを削減できます。
データセキュリティの強化: データはデータベース内に保持されるため、セキュリティリスクを軽減できます。
業界の反応
「HeatWave GenAI」は、企業が生成AIをより効果的に活用するための強力なツールとして、業界から高い評価を受けています。EatEasyのCEOであるSafarath Shafi氏は、「HeatWaveのインデータベースLLMとインデータベース・ベクトル・ストアのサポートは他社にはないものであり、AutoMLと生成AIを統合することで、業界におけるHeatWaveのさらなる差別化を実現し、お客様に新しい種類のサービスを提供できます。」と述べています。
「HeatWave GenAI」は、企業が生成AIを導入し、ビジネスを革新するための新しい可能性を切り開く技術です。
HeatWaveについて
HeatWaveは、トランザクションとレイクハウス規模のアナリティクス向けに、自動化され統合された生成AIと機械学習を1つのサービスで提供する唯一のクラウドサービスです。オラクルの分散クラウド戦略の主要コンポーネントであり、OCI、AWS、Azure、そしてお客様のデータセンター内で利用できます。
オラクルは、「HeatWave GenAI」によって、生成AIの民主化を進め、あらゆる企業がその可能性を最大限に活用することを目指しています。