新時代のAR体験へ、株式会社jig.jpの挑戦
株式会社jig.jpは、2025年12月に新たな事業として、日本初のプラスチックウェイブガイド光学技術を搭載した一般向け商用ARグラスを提供する決定をしました。これにより、国内ARグラス市場への本格参入が期待されています。
ARグラス市場の成長背景
最近、Ray-Ban Metaをはじめとするスマートグラスの普及が進んでいます。WHOとしては、2026年以降のARグラス市場の拡大が見込まれ、2025年から2035年までの年平均成長率は19.1%に達するとの予測もあります。この背景には、スマートフォンから眼鏡型デバイスへの移行が進んでいることがあります。
特に国内では、軽量性、ファッション性、そして日本語ローカライズといった要素を兼ね備えた製品が不足しており、潜在的なニーズは顕在化していますが、適切な供給者が少ないのが現状です。このような市場の隙間を狙い、jig.jpがARグラス市場における先駆けとしてのポジションを確立するチャンスがあります。
共同開発による革新
jig.jpは、Cellid株式会社とボストンクラブ株式会社という2つの企業と協業しながら、ARグラスの開発を進めます。Cellid社は国内で唯一のウェイブガイド光学技術を持ち、ボストンクラブ社は鯖江で育まれた卓越したデザイン力を誇ります。これらの強みを融合させた結果、「普段使用する眼鏡の延長」としてのARグラスを提供できると考えています。
鯖江の技術力
鯖江は世界的に有名な眼鏡産地であり、その高品質な製品とデザイン力は国際的にも評価されています。jig.jpはこの地でソフトウェア開発を行い、革新的なARグラスの実現に向けて技術を磨いています。特に、日常生活での利便性を向上させるため、翻訳機能や通知機能、生成AIとの連携など、多彩な機能の開発にも取り組む予定です。
2026年に向けた展望
本事業は2026年4月からの本格的な販売を予定しており、現段階での売上予測や影響については精査中です。市場において先行するためには、すばやい対応が鍵となります。また、将来的には海外市場への進出も視野に入れています。
ARグラス市場は急成長中であり、jig.jpがどのように独自のポジションを確立し、他社と差別化していくかに注目です。
会社概要
- 設立: 2003年5月
- 資本金: 961百万円
- 本社: 福井県鯖江市横越町10-34-1
- 東京本社: 東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー33F
- 事業内容: ソフトウェアの企画・開発・提供
- 公式サイト:
jig.jp
今後、株式会社jig.jpがARグラス事業を通じてどのような成長を遂げていくのか、ますます目が離せません。