NHK Eテレで11月の「世界子どもの日」を祝い子どもたちを応援する番組
毎年11月20日は「世界子どもの日」として、全世界で子どもの権利や福祉の向上に向けた取り組みが行われます。1954年に国連が制定したこの日は、子どもたちが主役となるさまざまな行事や活動が展開され、それぞれの地域で重要性が認識されています。日本でも、今年の「世界子どもの日」には、NHK Eテレが「for every child~すべての子どものために」をテーマに、多彩なプログラムを放送します。特に日本ユニセフ協会が協力し、5回目の開催となるこの企画は、心に響くメッセージを届けることを目的としています。
特別番組紹介
今年の特別番組「The Wakey Show~ユニセフ・ソングパーティー」は、11月3日・4日に放送されます。この番組では、メインキャラクターのウェイキーと仲間たちが子どもたちに元気なメッセージを届けます。撮影場所であるユニセフハウスには、ユニセフの事務局長や日本ユニセフ協会の大使も登場し、楽しい教育コンテンツが盛りだくさんです。また、毎月のコーナー「しらべて!ジーン&ケーン」では、子どもたちの権利についての理解を深めるための情報が発信されます。
さらに、11月4日には「子ども権利スペシャル」が放送され、子どもたちの健康や教育に関するテーマを扱ったミニドキュメンタリーが特集されます。インクルーシブな視点から、視覚や聴覚に障がいのある子どもたちが参加するホワイトハンドコーラスNIPPONのメンバーも登場し、自分たちの声を表現する姿が描かれます。視覚や聴覚という枠を越えた多様な子どもたちの表現がどのように行われるのか、そのプロセスを追うことで、子どもたちの権利理解がさらに進むことを期待されています。
スゴEフェス2025
また、11月8日には「スゴEフェス2025」も開催され、その中で、第2部が「みんなのFOR EVERY CHILD」として、NHK Eテレの各番組に出てくるキャラクターたちが「すべての子どもに必要なもの」を議論し、子どもたちがHAPPYになるための“スゴEフェスこども宣言”を作り上げます。このイベントでは、子どもたち自身が自らの意見を発表する貴重な機会を得られます。
世界子どもの日の意義
「世界子どもの日」は、1965年に国連総会で採択された「子どもの権利宣言」を背景に持ちます。この日を通じて、世界が子どもの権利を尊重し、福祉向上のために協力する姿勢が求められます。1989年には初めての国際条約「子どもの権利条約」が成立し、全世界の子どもたちがその権利を保障されるような制度を築くことが目指されています。
それに向けた取り組みの一環として、日本ユニセフ協会が立ち上げた「こどものけんりプロジェクト」では、教育プログラムの開発を通じて多くの子どもたちに権利に対する理解を深めてもらうことを目指しています。これからも「子どもの権利」に関する啓発活動が進められることが期待されます。
終わりに
「世界子どもの日」を通じて、私たち大人が子どもたちの声に耳を傾け、その権利を尊重する姿勢が求められていることを再認識しましょう。NHK Eテレの番組を通じて、子どもたちが心豊かに成長できるような社会づくりに向けた一助となることを願っています。