出光の新工場
2025-10-09 14:25:20

出光興産、世界最大のブラックペレット工場をベトナムに開設

出光興産、ベトナムに新たなバイオマス燃料工場を開設



出光興産株式会社は、2023年10月8日、ベトナムのザライ省に世界最大規模のブラックペレット(BP)生産工場の商業運転を始めました。この工場は、同国初のBP生産施設で、年間12万トンを生産する能力を持っています。出光興産が供給する商品名「出光グリーンエナジーペレット™(IGEP)」は、主に日本国内の顧客による石炭の代替として利用される予定です。

ブラックペレットとは?


BPは、樹木やその他のバイオマスを加熱処理して製造されるエネルギー資源で、燃焼時にはCO₂を排出しますが、その原料である植物は成長時にCO₂を吸収するため、トータルで見ればカーボンニュートラルと位置付けられています。特にIGEPは、石炭を使用している顧客の脱炭素ニーズに応える商品として注目されています。

デモプラントからの成果


出光興産は、2020年よりベトナムで小規模なデモプラントを運営し、日本国内では約20社の顧客にIGEPを試用してもらい、その効果を実証してきました。このBPは、一般的に普及している木質ペレットを半炭化させた高カロリー燃料であり、石炭に近い特性を持つため、顧客が使用する際に大規模な設備改造を必要としません。これにより、スムーズな燃料転換が実現されます。

2030年ビジョンに向けて


出光興産は、2030年ビジョン「責任ある変革者」を掲げ、年間300万トンのBP供給を目指しています。この新工場の稼働により、エネルギーの安定供給を維持しつつ、石炭の使用を減少させることに貢献していく考えです。また、工場の立ち上げにより、地元の雇用創出や持続可能な森林利用にも寄与し、ベトナム社会の発展にも積極的に関与する方針です。

今後も、出光興産は環境に配慮したエネルギー供給を拡大し、持続可能な社会を実現していくことを目指しています。これからの出光興産の展開に注目です。


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会社情報

会社名
出光興産株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-2-1
電話番号
03-3213-3115

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