酸蝕歯について知ろう
2008-02-28 19:34:31
酸蝕歯の日を迎えて知る、歯の新たな疲労評価とそのケア法
知られざる歯の疲労「酸蝕歯」
現代人は日々様々な食材を摂取していますが、その中には意外にも歯に悪影響を及ぼすものがあります。「酸蝕歯」と呼ばれるこの症状は、柑橘類やドレッシング、さらにはワインなどに含まれる酸が、歯のエナメル質を侵食することで進行します。このことを鑑みると、私たちの健康意識が逆に歯にストレスを与えていることが分かります。
「酸蝕歯」は成人の約6人に1人が罹患していると言われており、実は口腔ケアをしっかり行っている人にも起こりうる状態です。これは、食事の中での酸の摂取が日常的に多くなったため、私たちの生活と密接に関連しています。放置すると、前歯が欠けたり、臼歯はへこみを生じたりします。また、エナメル質の減少と共に象牙質が露出し、知覚過敏の原因となります。特に、酸蝕の進行に気づかないことが多く、歯がシミた時にはすでに手遅れになることが多いのです。
歯のケアの重要性
グラクソ・スミスクラインでは、早くからこの問題に注目し、2006年には酸蝕歯に特化したハミガキ「センソダインPRO-EMAIL」を欧州で発売しました。2007年には日本でも「シュミテクトPROエナメル」を発売し、酸の影響を受けたエナメル質のケアを提唱しています。
この製品は、ワインやフルーツに含まれる酸への対策が求められる中、その独自のEPF(エナメルプロテクション)処方によりエナメル質の強化が期待できます。さらに、硝酸カリウムが知覚過敏の症状を緩和し、フッ素が再石灰化を促進することで、虫歯の予防にも役立ちます。クリーニング効果を持ちながらも、爽快感を与える新しい香味もポイントです。
知覚過敏と酸蝕歯の認知不足
最近の調査によると、歯がシミた経験のある人々は、将来のためにケアをしなければならないという認識がありながら、実際には日々の歯磨きを面倒だと感じていることが明らかになりました。また、歯科医への受診は怖さから敬遠されている現状も浮き彫りになりました。知覚過敏の認知率が高い一方で、酸蝕歯の知識が不足しているため、症状の悪化を引き起こす事例が多いのです。
「酸蝕歯の日」からの提案
3月4日の「酸蝕歯の日」が設けられた背景には、この問題に対する認識向上が求められています。何気ない日常の中に潜む「酸蝕歯」を理解し、痛みを感じる前に適切なケアを行うことが重要です。歯がシミると感じる方は是非、早めの歯科医の受診をお勧めします。酸蝕歯によるエナメル質の損失は戻りませんので、早期対応こそ鍵です。
健康な歯を維持するためには、正しい知識と日々のケアが必要不可欠です。「酸蝕歯」という新たな視点から、皆さんの歯の健康を見直してみましょう。
会社情報
- 会社名
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グラクソ・スミスクライン株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区千駄ケ谷4-6-15 GSKビル
- 電話番号
-
03-5786-5030