北海道が圧倒的魅力を保持
第19回「地域ブランド調査2024」の結果が発表され、北海道が16年連続で全国の都道府県の中で最も魅力的な地域として選ばれました。北海道はその自然の美しさや美味しい食材、観光地の多様性から、消費者からの評価が高まり続けています。
特に、市区町村部門では函館市が5年ぶりに1位に返り咲きました。函館市は「とても魅力的」と答えた回答者が35.9%に上り、さらに「やや魅力的」との回答も44.6%に達しました。つまり、回答者の8割以上が函館市を魅力的と感じていることがわかります。
調査の概要
今年の調査は、全国1,000の市区町村と47都道府県について、地域の認知度、魅力度、イメージを含む90項目の質問が行われました。調査はインターネットを利用して実施され、34,813人から有効な回答が得られました。この調査は2006年から毎年行われており、今回が19回目となります。
他の地域の動向
今回の調査で注目されたのは、神奈川県や静岡県の魅力度が大きく上昇したことです。神奈川県は過去最高の5位に浮上し、静岡県も9位に入ることで初のベスト10入りを果たしました。特に静岡県は、20代からの評価が急上昇していることが特徴で、ドラマや映画、アニメなどの影響がプラスに働いています。
福井県も新幹線の開通を受けて魅力度が21.9点と上昇し、観光意欲も上がりました。この報告が福井県の「恐竜王国」の印象を強め、訪れる人々の期待感を高めています。
魅力度の差が縮まる
面白いことに、全体の調査結果では、上位の県の魅力度は低下している一方で、下位の県では点数が上昇しているケースが目立っています。特に秋田県が前年の22.4点から28.1点に跳ね上がり、順位も27位から18位に上昇しました。これは静岡県同様に、20代の若者からの支持が大きく影響しています。
まとめ
地域ブランド調査2024では、北海道の16年連続1位、函館市の5年ぶり1位など、各地域が持つ魅力や特色が浮き彫りになりました。地域ごとの評価に変化が生じている中で、今後はどのように各地域が魅力を発信していくのかが注目されます。この調査の結果は、地域活性化や観光産業の振興に役立つ重要なデータとして捉えられています。