少数言語翻訳AI「BIG ADVANCE GLOBAL」が補助金採択
東京都千代田区に本社を置く株式会社ココペリは、少数言語翻訳AIを活用した新たなプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」を開発しました。このプラットフォームは、令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択され、2024年にASEAN諸国をはじめとする市場でのサービス展開を予定しています。
「BIG ADVANCE GLOBAL」とは?
「BIG ADVANCE GLOBAL」は中小企業の海外展開を支援するBtoBビジネスマッチングプラットフォームです。特に、日・ASEAN間の国際取引を促進することを目的としています。このプラットフォームでは、LLM(大規模言語モデル)を駆使した自動翻訳機能により、言語の壁を取り払い、企業同士が相互の母国語で円滑に商談を行うことが可能です。
昨年度の「BIG ADVANCE」はすでに約80の金融機関や60,000社以上の会員企業に支持されており、商談依頼は16万件以上に達しています。6年間のノウハウを生かし、国際市場でも新たなビジネスの創出を目指します。
補助金の背景
経済産業省が提供する「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」は、特に経済的な脆弱性を抱えるグローバルサウス諸国の産業振興を目的としています。これに基づき、日本企業のインフラやビジネスの海外展開を支援するための費用を一部補助するこの新しい事業は、国内産業の活性化や経済連携の強化を図るものです。
サポート機能
「BIG ADVANCE GLOBAL」に搭載される主な機能は以下です:
- - 自動翻訳付きのチャットとビデオ通話機能:言語に不安のある中小企業でも、スムーズにコミュニケーションを図れる仕組みです。
- - コーディネーターの介在:商談を円滑に進めるためのサポートが提供されます。
- - AIによる企業のマッチング機能:取引を希望する企業同士の自動リコメンド機能により、適切なビジネスパートナーを見つけやすくなります。
- - 専門的サポートサービス:貿易や海外法務に関する知識を補完するためのサポートも充実しています。
- - 電子契約機能:越境取引の契約を迅速かつ効率的に進めるための機能も用意されています。
今後の展開
「BIG ADVANCE GLOBAL」は2025年4月にASEANの1カ国でサービスを開始し、今後全体への展開を図ります。この取り組みにより、日本中小企業とASEAN諸国間の交流を活性化させ、持続可能な成長を支援するネットワークを構築することを目指しています。
株式会社ココペリは、グローバルサウス諸国との経済連携強化および相互の国の経済活性化に寄与できるよう、引き続き努力していく所存です。この新たな技術の実装は、国際取引の新しいスタンダードを生み出す鍵となるでしょう。