Visaが開催するB2Bフォーラム2025が中小企業に新たな可能性を示す

Visa B2Bフォーラム: 中小企業の未来に向けた新たな提案



2025年11月6日、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社は東京で「B2Bカード決済の動向・展望」をテーマにした「Visa B2Bフォーラム」を開催しました。このセミナーは、全国のVisaカードを発行する地方銀行やその関連クレジットカード会社を対象にした初の試みです。参加企業は50を超え、中小企業におけるカード決済の可能性や、Visaが提供する最新のサービスについて情報が共有されました。

巨大な市場におけるカード決済の現状



日本国内の企業間の決済市場は年間1,000兆円を超える規模を誇りますが、実際にはその決済の多くが銀行振込で行われており、カード決済の普及率は1%未満という低迷した状況が続いています。このデータからも、今後のデジタル化が望まれる分野であることが浮き彫りになっています。

Visaが2025年9月に行った調査によれば、国内の中小企業の3割以上が地方銀行をメインバンクに選んでおり、このことは地域銀行の顧客基盤と信頼性の強さを示しています。しかしながら、Visa法人カードの取扱高においては、地方銀行のシェアはまだ熟成期に入ったばかりの段階であることも分かっています。これは、今後の法人カードの成長において地方銀行のビジネスがどれほどの成長を遂げるかに対する期待感を示しています。

地方銀行との連携による新たな収益機会



Visaは、地方銀行と協力して中小企業のキャッシュレス化を加速させることが今後の成長に不可欠だと考えています。B2Bカード決済の普及を促進することで、地方銀行には新たな収益機会がもたらされ、中小企業には経費精算の効率化やキャッシュフローの改善といった様々なメリットが与えられます。これにより、双方のビジネスに貢献することを目指しています。

セミナーの主な内容



フォーラムでは、Visaの法人ソリューションズ本部長、松田海氏が法人カードマーケットの動向について解説し、その他の講演者からは実際の顧客事例やVisaの新しいソリューションが紹介されました。最近発表されたB2B決済の重要性を示す調査結果も共有され、参加者の間での理解が深まりました。

中小企業向けに先進的なサービスを展開する企業のゲストスピーカーも登場しました。イーエフピー株式会社の花田京氏が「法人クレジットカード推進術」について、LayerXの水野広明氏が「中小企業バックオフィスの課題」とその解決策について言及し、エメラダ株式会社の古川直樹氏が「法人カード与信の重要性」について討論しました。

参加者からのフィードバックと今後の展望



セミナーへの参加者からは高い関心と前向きなフィードバックが寄せられました。「最新のB2Bの動向を知る良い機会だった」といった声や「すぐに実践したい」との意見が多く見受けられ、Visaの今後の情報共有への期待感が表れています。

Visaはこれからも地方銀行と連携し、日本の中小企業のB2B決済のデジタル化を進めることで、地域社会の活性化に寄与する考えです。日本全体の経済を支える中小企業にとって、Visaが新たな経済活動の扉を開く役割を果たせることを願っています。

会社情報

会社名
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング24階
電話番号

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