株式会社LivEQualityが新たなインパクトボンドを発行
愛知県名古屋市に本社を構える株式会社LivEQuality大家さんが、今月第4回のインパクトボンドの発行を完了しました。この資金は、低価格で質の高い住まいを提供する「日本版アフォーダブルハウジング」に活用され、特に困難を抱えるシングルマザーの支援を目指しています。今回は、銀行からの融資と合わせて合計1.2億円を調達し、この資金を用いて新たな居住用物件を取得。これにより、LivEQualityの累計資金調達額は9.3億円に達しました。
取得物件について
取得した物件の詳細は以下の通りです。
- - 所在地: 愛知県名古屋市内(具体的な住所はセキュリティ上非公開)
- - 住戸数: 12戸
- - 用途: シングルマザー優先入居対象の居住用
この新物件のオープンにより、LivEQualityは累計で133戸の住戸を保有することになります。これらの住居は、シングルマザーが尊厳を保ちながら生活できる空間として整備されていく予定です。
LivEQualityの理念
LivEQuality大家さんは、「住まいに困窮している方々に、低価格で気持ちの良い住宅と社会とのつながりを提供する」ことを基本理念としています。日本における経済的な苦境や相対的貧困の問題に対し、アフォーダブルハウジング事業を通じて、シングルマザーをになる世帯を支援することに特化しています。
日本における母子家庭の現状は深刻で、世帯数は120万世帯に上り、相対的貧困率は48%。多くのシングルマザーは、「住まいの問題」に直面し、特にDVや離婚によって住居を失った際に、行政からの支援を受けられないことが多いです。このような状況において、LivEQualityは住まいの提供を通じて、彼女たちの自立を促す基盤を作り上げています。
公営住宅と低額住居の現状
公営住宅は入居倍率が高く、借りること自体が難しい状況です。また、低額の住居はアクセスが悪い物件や老朽化が進んでいる物件が多く、シングルマザーが尊厳を保ちながら生活できる環境が整っていません。これがシングルマザーの就業機会の喪失に繋がる負のスパイラルを生んでいます。このため、LivEQualityは都市部に位置する良好な立地のビルを購入し、老朽化部分を修繕することで内外ともに適切な居住空間を提供しています。
現在の支援状況
これまでにLivEQualityでは、29世帯71人の母子を受け入れてきました。その中の5分の1は外国籍で、DV避難下での転入手続きや保育園申し込みなどを支援しています。この伴走型のサポートにより、入居後半年以上のシングルマザーの就業率は80%を超え、経済的自立に向けた道筋を確保しています。
インパクトボンドによる未来への期待
今回発行されたインパクトボンドは、LivEQualityのビジョンに賛同するインパクト投資家と共に、シングルマザーのためのアフォーダブルハウジング事業のための資金調達として活用されます。このボンドは、ただの財務的なリターンだけでなく、シングルマザーの生活再建という社会的インパクトを重視した設計になっています。これにより、住宅問題に直面する多くの家庭に希望を届ける取り組みを加速させることが期待されています。
LivEQualityの岡本社長は、「住宅の確保が生活の基盤となり、多くの親と子供たちが未来を見据えながら進んでいけることを心から願っています。今後も投資家の支援を受け、多くの人々が自立できる未来を目指して歩み続けます」と述べています。
会社情報
会社名: 株式会社LivEQuality大家さん
所在地: 愛知県名古屋市熱田区千年1丁目11番3号
設立: 2022年11月
資本金: 1億2501万円
代表取締役: 岡本拓也
事業内容: シングルマザー向け住宅の調達と提供(日本版アフォーダブルハウジング)
お問い合わせ先
メールアドレス:
[email protected](髙橋)
電話番号: 052-387-8177
URL:
LivEQuality