比叡山で法灯分灯式
2020-04-02 22:33:03
比叡山での不滅の法灯分灯式が開催され、平和を祈念
比叡山に広がる安寧の祈り
滋賀と京都にまたがる比叡山で、全ての人々の安寧と平和を祈念する「不滅の法灯」の令和の分灯式が行われました。1200年という長い歴史を持つこの行事は、古くから多くの人々に希望を与えてきました。そこで行われた分灯式は、比叡山親善大使である森友嵐士氏のイメージソング「雨上がりに咲く虹のように」の歌唱で華やかにスタートしました。
歴史的な儀式。
分灯式には、伝教大師最澄1200年魅力交流委員会の委員たちが参列しました。委員長を務める鳥井信吾氏は、サントリーホールディングスの副会長としてこの重要なイベントを見守り、また副委員長の加藤好文氏(京阪ホールディングス株式会社代表取締役会長CEO)及び三日月大造氏(滋賀県知事)、西脇隆俊氏(京都府知事)が共同で4つの灯籠に不滅の法灯を分灯しました。
この儀式は、ただ単に灯りを分け合うだけでなく、人々の心をつなげ、共に助け合うという重要な精神を再確認する機会でもあります。
社会の不安に対するメッセージ
分灯式の導師を務めた天台宗の杜多道雄宗務総長は、現代社会が抱える不安と恐怖について語りました。新型コロナウイルスの影響で、多くの人々が無明の闇に覆われている現状を指摘し、この状況が過剰な『自助』を生み出し、周囲との『共助』を妨げていると述べました。さらに、差別や偏見が助長されていることを懸念し、今こそ利他の精神が求められると強調しました。
彼は、伝教大師最澄の教えである「忘己利他(もうこりた)」の精神でこの困難を乗り越えようと呼びかけました。
今後の展開
分灯された灯籠は、今後約2か月程度、現状を考慮し全国行脚が延期されることが決定しました。そのため、灯籠は比叡山延暦寺にて護持され、全国行脚が再開できる頃にようやくその明かりが全国各地に届けられることになります。このお知らせは、公式ホームページ(https://1200irori.jp/)にて随時発表される予定です。
このように、比叡山で行われた分灯式はただの儀式ではなく、現代社会が抱える様々な問題に対するメッセージでもありました。すべての人々が心をひとつにし、互いに助け合うことで、安寧な社会を築いていくことができると期待されます。
会社情報
- 会社名
-
伝教大師最澄1200年魅力交流委員会
- 住所
- 滋賀県大津市坂本4-6-2
- 電話番号
-
077-579-0022