本田圭佑が提唱する4人制サッカー大会の新たな挑戦
2025年4月2日(水)、東京・新宿で本田圭佑が主導する「育成年代サッカー大会4v4」の記者会見が行われました。このイベントでは、日本サッカー協会の名誉会長、田嶋幸三氏も参加し、両者の対談を通じて、サッカーの普及と育成に関する新たなビジョンが語られました。
新たな大会の特徴
4v4大会は、4人対4人の形式で行われるサッカー競技であり、選手たちが自ら考え、判断することが求められます。大会のリーダーである本田は、「指導者がいないことで自由なプレーが奨励され、子どもたちの自立心を育てる」と強調。その影響力は、保護者や指導者からも好意的に受け止められています。
この日の会見では、昨年度の実績が発表され、2024年の大会は全国で合計1,445大会を開催し、多くの子どもたちが参加したことが報告されました。初めて参加した子供たちには新たな楽しみが広がり、サッカーが地域活性化にも寄与しているとのことです。
2025年シーズンに向けた新しい取り組み
2025年シーズンでは、「2ラウンド制」の導入を決定し、子どもたちに複数回の挑戦機会を提供する狙いがあります。これにより、競技における成長や再挑戦のチャンスが増え、多くの子どもたちがその恩恵を受けられるようになります。また、小規模大会にも特別ルールを設け、参加の機会均等を図っていくことが発表されました。
さらに、国際的な展開にも力を入れ、来年8月にはアジア各国から子どもたちが集まり、アジアカップが日本で開催されることが予定されています。本田は、この大会を通じて4v4の可能性を広げ、将来的にはワールドカップ規模の大会を目指す意向を示しました。
トークセッションでの意見交換
記者会見では、本田と田嶋氏の間で育成に関する意見交換もありました。田嶋氏は過度な指導が子どもたちの選択肢を狭めている現状を懸念し、「4v4のモデルが主体性を引き出す可能性を持つ」と指摘。双方ともに、子どもたちが自ら考え、判断する力が必要であるとの考えで一致しました。
開幕前のエキシビションマッチ
記者会見後には、2024年度のランキング上位チームを招待したエキシビションマッチが行われ、本田による4v4クリニックを実施。参加した子どもたちは、自ら判断し、仲間とコミュニケーションを取りながら試合を進めることが求められ、自由なプレーが展開されました。このような実践的な活動を通じて、子どもたちの成長が促されていることが見て取れました。
今後の展望とスケジュール
2025年シーズンのエントリーは4月1日から開始され、全国各地での予選ラウンドを経て、12月末から1月にかけて「4v4 JAPAN CUP」が開催されます。本大会は、競技を越えた子どもたちの成長の場となることを目指して、多彩なプログラムが用意される予定です。
会社の下支え
これらの活動を支えるのは、Now Do株式会社。東京都新宿区に本社を構え、本田圭佑が代表取締役を務めています。4人制サッカー大会の運営や教育サービスの提供を行う同社は、今後もさらなる発展に向けて取り組んでいくことでしょう。今後の教育・育成モデルとしての可能性が大いに期待される中、4v4大会の進展から目が離せません。