国内最大級のスタートアップイベント「IVS2025」が盛況裡に閉幕！

2025年7月2日から4日まで、京都市の勧業館「みやこめっせ」とロームシアター京都を舞台に、国内最大規模のスタートアップカンファレンス「IVS2025」が開催されました。今年のテーマは「Reshape Japan with Global Minds」。参加者数は昨年の1.2万人を上回る1.3万人に達し、過去最高の盛り上がりを見せました。

この3日間には、ネットワーキングやピッチコンテスト「IVS LAUNCHPAD」、300を超える企業が出展した「IVS Startup Market」など、多彩なプログラムが展開されました。特に、7月5日（土）には次世代育成プログラム「IVS Youth」も実施し、小中高生にもアントレプレナーシップを体験する機会が提供されました。

参加者数の記録更新

参加者の多様性も際立ちました。女性参加者は21％、海外からの参加者も20％を占め、多様なバックグラウンドを持つ人々が集まりました。実行委員会の代表、島川敏明氏は、この結果に深い感謝の意を表しました。彼は「規模の拡大と個々の体験価値の両立」が今回の大きな課題であったと述べ、特に参加者とのコミュニケーションシステム「4S」の導入が成功したとしています。「4S」は、参加者が効率的に情報を収集し、アポイントをリクエストできる機能を含むシステムで、昨年の2倍の3,900件のマッチングを実現しました。

多彩なプログラムと新しい試み

今年のIVSは、特に圧倒的なネットワーキングとミーティングを重視し、様々な革新を試みました。「AI」「Entertainment」「Deeptech」など7つのテーマゾーンを設置し、それぞれの分野に合わせた186のセッションを用意。これにより参加者たちは、自己の興味に基づいて商談や情報交換を行い、商業的な成果を上げることができました。

また、300社以上が出展した「IVS Startup Market」は、国内有数のVCや著名な起業家から推薦された企業が集まり、日替わりでビジネス機会を模索する場となりました。

資金調達を希望するスタートアップのための新設「Funding Lounge」では、VCや金融機関が常駐し、直接相談することができ、多くの起業家がこの機会を活用しました。

次世代育成に力を入れるIVS

特に注目されたのが「IVS Youth」、若い世代向けに用意された特別プログラムです。ビジネスの基礎を学べるワークショップや、実際に起業家の声を聞くセッションが行われ、参加した生徒たちにとって貴重な経験となりました。このように、IVSは単なるビジネスイベントに留まらず、未来の起業家を育てる場としても機能しているのです。

全体を通じて

「IVS2025」は、参加者たちにとってだけでなく、地域経済やエコシステム全体に向けても大きな影響をたらしました。IVSを通じて生まれた連携やビジネス機会は、今後の日本のスタートアップの成長に寄与するでしょう。進化を続けるIVS、この新たな挑戦の場がもたらす未来が楽しみです。次回のIVS開催も期待が高まります。