サステナブルファッションへの関心:20代から60代の調査結果
近年、私たちの生活においても「サステナブル」という言葉を耳にすることが増えています。特にファッションにおいて、環境や社会に配慮した製品を選ぼうとする動きが広がっています。最近の伊藤忠ファッションシステム株式会社が実施した調査によると、若年層を中心にこの傾向が顕著であることが分かりました。
調査の背景と目的
本調査は、一般社団法人Re-Creationとの共同で実施され、20代から60代の男女1,160名を対象に、「ファッション×サステナビリティ」についての生活者の意識を探るものです。調査の結果、サステナブルなファッションに対する若者たちの意識が変化しつつある様子が浮き彫りになりました。
サステナブルファッションは「おしゃれ」に変わる
調査によると、デジタルネイティブ世代、つまり20代から38歳の若者の約50%が「サステナブルな服を着ることはかっこいい」と認識していると回答しました。これは、従来のように「環境に良いから選ぶ」という価値観から、「感覚的に素敵だと思えるから選ぶ」という新しい価値観へとシフトしていることを示しています。ファッションに対する意識が、環境問題だけでなく外見やセンスにもつながるようになったのです。
値段上昇を許容する意識
さらに、調査ではサステナブルな製品に対して半数以上の消費者が、価格が3%以上上昇しても許容するとの意向を示しました。この結果は、サステナブルな選択肢が価格面で不利であるという従来の考え方に反するものです。約20%の respondentsは、10%以上の価格上昇でも購入したいと考えていることも明らかになりました。
購買行動を妨げる壁
ただし、消費者がサステナブルな服の購入をためらう理由として「どれがサステナブルか判断できない」という点が最も上位に来ています。また、「本当にサステナブルなのか信用できない」といった懸念も多く報告され、企業側の努力や取り組みが消費者に十分に伝わっていない現状が浮かび上がりました。
情報源は主にテレビ
サステナビリティに関する情報源として、最も多くの人が「テレビ」を挙げています。SNSが普及している現在でも、テレビの影響力は依然として大きいことが分かります。特にデジタルネイティブ世代でも、WEB検索や公式サイトよりもテレビから情報を得る割合が高いとのことです。これは、消費者が能動的に情報を集めるのではなく、日常生活の一部として情報が触れられていることを意味します。企業は、正しい情報を発信するだけでなく、消費者が自然に触れ合える情報接点を作ることが今後ますます重要になっていくでしょう。
長く愛せる服への意識
また、購入後の服に対する意識として、消費者の約80%が「できるだけ長く使用したい」と考えています。メンテナンスをしながら愛着を持ち続けるという姿勢が広がっており、消費を超えた価値観が根付いていることがうかがえます。これは、ただ単に「今のトレンドに合わせて買う」という行動とは対極にあるもので、持続可能な生活を求める姿勢を反映しています。
まとめ
この調査結果から、若年層がサステナブルなファッションに目を向け、環境に配慮した選択をするようになっていることが分かります。一方で、サステナブルな選択を促進するためには、企業側の透明性や信頼性を高めることが必要です。消費者の意識が変わることで、サステナブルなファッションが更なる広がりを見せることが期待されます。今後も、サステナブルな価値観を持つファッションがどのように進化し続けるのか、注目していきたいものです。