大学入試の高大接続を考えるアーカイブ動画配信のご案内
学校法人河合塾が2023年9月11日にオンライン開催した「第6回 大学入学者選抜改革セミナー」のアーカイブ動画が、教育関係者向け情報サイト「Kei-net Plus」で視聴可能となりました。今回のセミナーでは、大学入試における「多面的・総合的評価」がテーマに取り上げられ、特に高大接続の展望や入学者選抜の具体的事例が議論されています。これにより、今後の大学入試や教育の在り方についての理解が深まることでしょう。
多面的・総合的評価の必要性
第6回セミナーでは、佐賀大学アドミッションセンター長の西郡大教授が基調講演を行い、大学入試における「多面的・総合的評価」の重要性について語りました。大学教育の充実を図るためには、ただ学業成績だけでなく、様々な観点から受験生を評価することが求められています。この評価手法の導入により、入試制度がより公平で多様性を持ったものになる可能性が示唆されています。
多面的評価の実施例
また、河合塾が提案する「J-Bridge System」を活用した入学者選抜の実践事例も紹介されました。このシステムに基づく入学者選抜は、佐賀大学のように評価基準を多様化させ、受験生の真の能力を顕在化させることが期待されています。
次世代の入試制度設計
セミナーでは、入試制度設計に関する新しいアプローチについても言及され、特に佐賀大学での実例が注目を集めました。大学独自のCBT(コンピュータベーステスト)を開発し、ペーパーテストでは計測できない「能力・資質」を評価する仕組みを取り入れています。このような新しい評価方法が、今後の入試制度においてどのように位置づけられていくのか、その展望が語られました。
多面的評価の効果について
多面的評価の効果についても検証されており、具体的には従来の入試区分にとどまらず、効果的に学業成績を傾向的に分析する必要があると述べられました。佐賀大学では、一般選抜において任意申請書類を課す「特色加点制度」が導入されており、これを利用した学生の成績が優れているというデータも示され、実践的な成果が得られています。
高大接続に向けた新しい視点
さらに、志願者が減少傾向にある中で、質の高い学生を集めるために必要なのは、志願者をただ集めるのではなく、育てることだと強調されました。各大学が協力し、高校生向けのプログラムを設計し、実績を入試評価に反映させることが理想だとされています。これは、大学が未来のリーダーを育成するための重要な一歩となるでしょう。
セミナーのアーカイブ動画
「第6回 大学入学者選抜改革セミナー」のアーカイブ動画は、講演時間30分30秒で、以下のURLから視聴可能です。さらに、過去5回のセミナー動画も視聴できるため、入試制度や教育改革に興味のある方はぜひご覧ください。
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このセミナーを通じて、日本の教育界に大きな影響を与える素材を手に入れ、新たな知見を生かしていくことが期待されています。