空港カウンターでのコミュニケーション向上を目指し、TOPPANとJALが翻訳対応ディスプレイ導入
TOPPANとJALは、空港カウンターにおける会話サポートが必要なお客さまとのコミュニケーション向上を目指し、TOPPANが提供する翻訳対応透明ディスプレイ「VoiceBiz® UCDisplay®」を活用した実証実験を2024年7月2日より開始しました。
国内の航空会社で初めてとなるこの取り組みは、東京国際(羽田)空港と大阪国際(伊丹)空港のJALスペシャルアシスタンスカウンターにて順次実施されます。
多言語対応でストレスフリーな手続きを
本実証実験では、耳や言葉の不自由なお客さまや、訪日・在留外国人のお客さまとの多言語コミュニケーションを円滑にするため、「VoiceBiz® UCDisplay®」を活用します。
「VoiceBiz® UCDisplay®」は、音声入力やキーボード入力された言葉を相手の言語に翻訳し、透明ディスプレイに表示することで、正確かつ迅速な情報伝達を可能にします。
これにより、空港カウンターでの手続きをよりスムーズにし、お客さまのストレスを軽減することを目指しています。
新型「VoiceBiz® UCDisplay®」の進化
今回の実証実験では、TOPPANが新たに開発した新型「VoiceBiz® UCDisplay®」が活用されます。
新型ディスプレイは、カラー表示が可能になり、文字が鮮明に表示されることで視認性が向上しました。さらに、写真や映像コンテンツもカラーで表示できるようになり、より分かりやすい会話のサポートを実現します。
また、筐体も改良され、移動対応型トレーや書類受け渡しスペースが設置されました。これにより、時間帯ごとに移動が必要な窓口業務やイベントでの活用にも対応できます。
13言語に対応し、多様なニーズに対応
「VoiceBiz® UCDisplay®」は、日本語を含む13言語に対応しており、様々な国籍のお客さまとのコミュニケーションを支援します。
JALグループは、本実証実験を通じて、誰もが旅を通じてより豊かな人生を楽しめる社会の実現を目指しています。
「VoiceBiz® UCDisplay®」の活用事例
「VoiceBiz® UCDisplay®」は、空港カウンター以外にも、鉄道、観光窓口、商業施設、自治体、宿泊施設、テーマパークなど、全国約50ヶ所で活用されています。
今後も、様々な場所での導入が期待され、より多くの人が言葉の壁を感じることなく、コミュニケーションを楽しめる社会の実現に貢献していくことが期待されます。
TOPPANとJALの取り組みが示す未来
TOPPANとJALによる今回の実証実験は、空港カウンターにおける多言語対応の新たな可能性を示すものです。
音声認識技術や翻訳技術の進化により、言語の壁を取り払い、誰もがスムーズにコミュニケーションできる社会が実現される日も近いかもしれません。