ユートニック、ファンダムプラットフォーム「U Dom」の成長を加速する5.2億円の資金調達を実施

ユートニックが「U Dom」でファンダムの新時代を切り開く

株式会社ユートニックは、オールインワンファンダムプラットフォーム「U Dom」の運営を通じて、アーティストとファンを結ぶ新しい形を提供しています。このたび、ユートニックはシリーズAラウンドにおいて合計5.2億円の資金を確保しました。これにより、同社の累計資金調達額は8.5億円に達し、さらなる事業成長を加速させる基盤が整いました。

資金調達の背景

「U Dom」は、2023年に正式にリリースされたサービスで、アーティストに必要な360度の機能を提供します。ユーザー数はサービス開始から2年で30万人を突破し、アーティストへの還元金額は10億円を超えるなど、急成長を遂げています。この成長を支えるため、ユートニックは以下の2つの戦略を掲げています。

1. ファンダムマーケティングの向上：ファンの活動データを活用し、アーティストに対する包括的なマーケティング支援を行う。
2. Fintechソリューションの開発：収益予測や信用スコアを使用し、クリエイターを支援する新たな資金アクセスの可能性を広げる。

投資家からの期待の声

資金調達には、各種ファンドや企業からの支援が寄せられています。例えば、千葉道場ファンドの石井氏は、日本の音楽業界にはまだ広大な可能性があるとし、ユートニックのビジョンに強く共感しています。また、博報堂DYベンチャーズの漆山氏は、ユートニックが提供するファンダムプラットフォームが両者の情熱を循環させる「熱狂インフラ」であると評価しています。その他の投資家も、ユートニックが金融分野に踏み込むことで、クリエイター支援において新たな道を切り拓くことに期待を寄せています。

ユートニックのビジョンと今後の展望

ユートニックの共同代表である常田俊太郎氏と今井祐輝氏は、アーティストとファンの関係性をさらに深化させ、持続可能な環境を構築するために、これまでの経験と情熱をもとに「U Dom」の発展に力を注いでいます。常田氏は、クリエイターの経済的選択肢を広げ不安定な収入を改善することが、アーティストの継続的な活動を支えるインフラの構築につながると語ります。

今井氏は、エンタメ業界の文化を支えることが、個々の生活へ与える影響として非常に大きいと信じており、テクノロジーとエンターテインメントの融合を果たすことで、より多くのファンに向けた価値ある体験を提供していく所存です。

「U Dom」の機能と特長

「U Dom」は、ファンとアーティストをつなぐためのツールが一堂に揃ったプラットフォームです。メンバーシップ、コミュニティ、チケット販売、グッズ販売、ライブ配信といった多様な機能を備えており、クリエイターがファンとの関係を深める力を提供します。さらに、今後は「U Dom」に蓄積されたデータを活用して、アーティストに対するマーケティングや資金提供を行う方針です。

ユートニックは、アーティストとファンの新しい関係を構築するための革新を追求し続け、その結果として音楽業界全体を活性化させることを目指しています。今後の展開に、ますます期待がかかります。