オムロンの新たな挑戦
2023年9月30日、オムロン株式会社は新たなエッジコントローラ「データフローコントローラDX1」を発表しました。この製品は、製造現場で稼働する様々な機器からデータを収集し、分析・可視化することを目的としています。従来は煩雑なプログラムやソフトウェアの設定が必要でしたが、このDX1はノーコードでのデータフロー作成を可能にし、多くの課題を解決する期待が寄せられています。
製造業のリアルなニーズ
製造現場におけるデータ利活用には、近年実際の生産性向上と共に環境への配慮が求められています。しかし、データ取得の難しさや、専門的な技術を持つ人材の不足といった障害が存在し、現状では多くの製造業者がその利活用に苦しんでいます。ここでオムロンが提供する「データフローコントローラDX1」が活躍するのです。
DX化を後押しする機能
この新しいエッジコントローラには、製造現場での利用を想定したミドルウェアが標準搭載されています。特別なプログラムを導入することなく、イーサネットケーブルの接続だけで使用が開始でき、設備監視、工場の状態監視などのデータを瞬時に収集・分析できる点が特徴です。
また、ユーザインターフェースは直感的で、画面上のブロックを繋ぐことでデータフローを簡単に構築できます。このため、専門知識がなくてもすぐに使えるという点が、大きな魅力の一つです。
多様なニーズに応えるパッケージ
「データフローコントローラDX1」では、あらかじめ設定されたテンプレートを元に、工場長や現場作業者が目的に応じてデータを表示することができます。生産計画や設備の稼働状態を確認するために必要なデータを簡単に取得・確認できるため、どうしても必要な課題解決に注力することが可能です。
さらに、カスタマイズ機能も充実しており、PythonやC言語を活用した複雑な計算処理もお客様のニーズに応じて柔軟に実施できます。
導入の手軽さ
特筆すべきは、他社製のプログラマブルコントローラ(PLC)との高い互換性です。既存の設備に後付けとして導入することができ、ここまでの利益を得るために生産ラインを停止する必要がありません。オムロンが提供するIO-Linkマスターを用いることにより、異なるセンサやカメラのデータを簡単に取り込むことも可能です。
オムロンの未来に向けて
オムロンは、これからも製造業の生産性の向上に寄与し続け、持続可能な発展を通じて豊かな社会の実現を目指します。新しいオートメーションの形を追求し、未来社会での「人・地球の豊かさ」というビジョンの実現に向けた取り組みを進めていくことでしょう。
オムロンの「データフローコントローラDX1」は、製造現場のデータ利活用の新時代を開き、業界全体に新たな風をもたらすことでしょう。詳しい情報は、オムロンの公式サイトからもご参照ください。