京葉銀行の次世代勘定系システムがスタート
2024年1月4日、株式会社京葉銀行は株式会社日立製作所と協力して新しい勘定系システムの運用を開始しました。この次世代システムは、従来のメインフレームの信頼性を受け継ぎながら、オープンな基盤に移行することで、様々な利点を実現しています。
新システムの特徴と利点
コストの最適化と迅速なサービス開発
新システムは、Linux®を基盤にしたオープン型の勘定系システムで、シンプルな構成によりコスト削減と事業継続性の強化を達成しています。メインフレームの信頼性を維持しつつ、アプリケーションプログラムの再構築を行い、システムをスリム化。これにより、商品やサービス開発の際に柔軟性と迅速性が向上し、開発・保守作業においても25%の生産性向上が見込まれています。
このシステムでは、世界標準のLinux基盤が採用されており、ハードウェアやソフトウェアの選択肢が広がります。さらに、クラウドサービスの活用やデジタルトランスフォーメーション(DX)の促進に寄与する選択肢が増え、多様なシステムやチャネルサービスとの連携を容易にするバンキングハブ機能も新たに搭載されています。
事業継続性の強化
また、日立が運営するデータセンターの信号に基づくバックアップシステムが構築されているため、災害時でも業務の継続が容易になっています。このように、ミッションクリティカルなシステムが強化されたことで、より強固な事業基盤が築かれます。
日立製作所の戦略
この取り組みは、日立が推進するデジタルシフトを支援する中で、地域金融機関の成長に寄与するためのものです。日立はデータの利活用による経営資源の最適化や新たな価値の創出を目指し、地域金融機関との強力なパートナーシップを築いています。
まとめ
京葉銀行の次世代勘定系システムは、単に技術的な進化を遂げたものではなく、今後の地域金融機関におけるサービスの質の向上や新たなビジネスチャンスの創出にもつながるでしょう。日立と京葉銀行の協力のもと、今後の展望が期待されます。新たな価値を生み出すこのシステムの動向から目が離せません。
参考リンク
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