MILAMORE創設者・稲木ジョージが快挙を達成
日本のファインジュエリーブランド「MILAMORE」の設立者である稲木ジョージが、CFDAとVogueが主催する「CFDA/Vogue Fashion Fund 2026」のファイナリストに選出されました。この選出は、彼が日本人ファインジュエリーデザイナーとして初めての快挙であり、ファッション界にとっても大きな意味を持つ出来事です。
CFDA/Vogue Fashion Fundとは?
CFDA/Vogue Fashion Fundは、2003年に設立されたアメリカの若手デザイナーを支援するプログラムで、過去にはThom BrowneやJoseph Altuzarraといった著名デザイナーを輩出してきました。このプログラムは、ファッション、ジュエリー、アクセサリーなど幅広いカテゴリーから数百件以上の応募があり、その中から選ばれた僅か10組がファイナリストとして名を連ねます。
今回の選出は、単なるデザイン性の評価に留まらず、MILAMOREの発信している「金継ぎ」哲学と、日本の職人が誇る優れた技術が現代のラグジュアリーとして評価されたことを意味します。近年、ラグジュアリー市場では、ブランドが持つ文化や哲学への関心が高まっています。
「金継ぎ」哲学に裏打ちされたデザイン
稲木ジョージは「壊れているのではなく、継がれている」という理念のもと、伝統技法「金継ぎ」に基づいたジュエリーをデザインしています。金継ぎは、不完全なものを美として受け入れ、新たな価値に生まれ変わらせる日本の伝統的な技術です。稲木は、逆境を経験した自身の人生を通じてこの哲学に強く共感し、それがMILAMOREのブランドの原点となりました。
稲木はニューヨークに移り住んでから12年が経ちましたが、その道のりは平坦ではありませんでした。失敗や拒絶に直面しながらも、自身の経験を糧に新たな道を切り開いてきました。
ファイナリストとしての挑戦
今年度のファイナリストは、CFDAのチェアマンであるトム・ブラウンや、Vogueからエヴァ・チェンなど、業界の著名人からメンタリングやサポートを受けることができます。このプログラムは、ファイナリストたちにとって成長の機会であると同時に、最終受賞者が決定されるガラディナーが2026年10月20日、ニューヨークで行われる予定です。
世界に発信される日本文化
MILAMOREは「Designed in New York, Handcrafted in Japan」というコンセプトのもと、福祉や環境に配慮した製品作りを進めています。日本の金継ぎの哲学を新たな形で再解釈し、ニューヨークを通じて世界にその魅力を発信しています。この選出は、MILAMOREにとって嬉しいニュースであると同時に、日本のクラフトマンシップと伝統文化を世界へ広める新たな機会を得たとも言えます。
この成功は、稲木ジョージの創作活動のみならず、多くの人々の価値観にも共鳴することでしょう。彼の発表を通じて、より良い未来を見据えた新たなアートが生まれ続けることを期待しています。