神戸市の中学生の思いが実現した『CVカテーテルカバー寄贈プロジェクト』
中学生の発案から始まった『CVカテーテルカバー寄贈プロジェクト』は、神戸市教育委員会と株式会社フェリシモが連携して展開する社会福祉活動です。このプロジェクトは、病気に立ち向かう子どもたちを支えることを目的に、小学生や中学生たちが中心となって展開されます。
プロジェクトの背景
本プロジェクトの始まりは、神戸市に住む中学3年生のChikaさんからの提案でした。彼女は2024年4月に小児白血病と診断され、その入院中に家族が自身の入院に伴う多くの負担を抱えている現実を目の当たりにしました。特にCVカテーテルと呼ばれる中心静脈カテーテルを装着する際のカバーが必要であり、これを手作りすることが求められる状況に気づいたのです。Chikaさんは、この負担を軽減し、同じように闘病している子どもたちを支えたいという思いから、プロジェクトの企画書を作成し、フェリシモに届けました。
共同作業の開始
このプロジェクトが具体的になる過程では、フェリシモが清原株式会社やディー・エム・シー株式会社の協力を得て、必要な材料を提供することが決まりました。神戸市教育委員会からは、製作キットが無償提供され、2025年9月から市内の小中学校6校の児童・生徒が参加することになりました。目標は450枚でしたが、最終的には461枚のカバーが製作される予定です。これらのカバーは、クリスマスの時期に兵庫県立こども病院の小児病棟に寄贈されます。
学びの機会の提供と未来の展望
プロジェクトに参加する子どもたちは、応援メッセージを添えることで、同世代の仲間たちを支える新たな形の社会参加を経験します。製作の現場では、病気について学ぶ学習プログラムが提供され、彼らの意識を高める一助となるでしょう。これにより、参加した子どもたち自身が医療や福祉の重要性を理解し、未来を担う世代としての意識を育むことが期待されています。
フェリシモはこのプロジェクトを通じて、手作りキットの開発経験を生かし、全国の自治体や医療機関にこの活動を広げていくことを目指しています。病気と闘う子どもたちに安心と笑顔を届ける支援の輪を 、神戸から全国へ広げることが最終的な目標です。
Chikaさんの思いと彼女の活動
Chikaさんは自身の体験を基に、多くの家族が抱える負担を軽減するために行動を起こしました。彼女のInstagramアカウントには、彼女の思いが込められた情報が発信されています[
@we_hope_loop](https://www.instagram.com/we_hope_loop)。
フェリシモの社会貢献活動
フェリシモは、これまでも様々な社会貢献活動を展開してきました。『ハッピートイズプロジェクト』では、全国のお客様の手作りぬいぐるみを被災地や保育園、幼稚園に届け、多くの子どもたちの笑顔をもたらしてきました。また、病気と戦う子どもたちに寄り添う『Smile moreプロジェクト』など、さまざまな取り組みを行っています。
おわりに
『CVカテーテルカバー寄贈プロジェクト』は、ひとりの中学生の小さな思いから生まれた大きな輪です。病気と闘う子どもたちとその家族に寄り添うこの活動が、全国に広がり、多くの人々に希望と安心を届けることを願っています。社会をやさしく変える一歩を、みんなで踏み出していきましょう。