パラリンアート世界大会2020が開催
次世代の国際的な障がい者アートの祭典である「パラリンアート世界大会2020」が、今年も盛大に開催されました。本大会は、障がいのあるアーティストたちが自らの表現を世界に発信する場として、毎年多くの作品が集まっています。2020年の大会では、3月16日から作品の募集を開始し、世界34か所から872件の応募がありました。このうち、国内からは407件、海外からは465件が集まりました。
テーマは「平和」
今年のテーマは「平和 (PEACE)」。応募作品は、平和の重要性を表現した多様なアートで構成されており、特にイギリス、ウクライナ、イラン、カナダ、台湾からの作品が多く寄せられました。昨年と比べて約100点の応募が増えたことは、コロナ禍での「おうち時間」を有効に活用し、創作活動を楽しむ人が増えたためとも考えられます。
作品例
特に注目された作品の一部を紹介します:
- - Peace in equilibrium(スペイン)
- - 皆仲良く(日本)
- - the world full of peace and health(イラン)
- - 約束(日本)
これらの作品は、公式ホームページ内のギャラリーで楽しむことができます。作品に込められた想いを感じながら、アートの力を実感することができるでしょう。
審査と受賞作品
今後、著名な審査員による厳正な審査が行われます。審査員には、著名な画家の遠藤彰子氏やアウトサイダー・キュレーターの櫛野展正氏が名を連ねています。受賞作品の発表は、2020年11月に渋谷のF studioで開催される表彰式で行われる予定です。この表彰式には一部の受賞者が招待され、特典を受けることができます。
受賞結果予定
受賞作品数は以下の通りです:
- - グランプリ 1作品
- - 準グランプリ 2作品
- - 大使館賞 各大使館1作品
- - パーソル賞 未定
- - 審査員賞 審査員数に準じる
- - 一般投票賞 3作品
特にグランプリ受賞者には賞金として20万円が授与されます。その他、準グランプリや大使館賞も設けられており、多様なアーティストの活躍が期待されています。
主催と後援
この大会は、一般社団法人 障がい者自立推進機構のもとで実施されています。また、厚生労働省や外務省など多くの政府機関が後援に名を連ねており、社会的な意味合いを持つこの大会に対する信頼性と重要性を示しています。
パラリンアートの意義
「パラリンアート」とは、障がい者がアートを通じて社会参加や経済的自立を目指す取り組みです。障がいを持つ人々が自らの作品を企業や個人に提供し、報酬を受けることで、社会との関わりを深めてもらうことを目的としています。2020年8月時点で約570名のアーティストが登録しています。
詳しい情報は、
パラリンアート世界大会の公式ホームページでご覧いただけます。