感情読み取りペットロボ開発
2024-07-08 07:22:10

孤独を癒す?感情を読み取るペット型ロボット開発!リビングロボットが新たな挑戦

孤独を癒す?感情を読み取るペット型ロボット開発!



福島県伊達市の株式会社リビングロボットが、福島大学共生システム理工学類および日本大学工学部と共に、人の感情やストレスの状態を読み取って動くペット型ロボットの開発に着手しました。

このプロジェクトは、福島県の「産学連携ロボット研究開発支援事業」に採択され、2027年度の商品化を目指しています。1人暮らしの高齢者や、仕事でストレスを抱える人々の心のケア、さらに介護や保育現場など、幅広い分野での活用を目標としています。

背景:深刻化する孤独問題



現代社会では、1人暮らしの高齢者や、仕事に追われる働き盛り世代など、孤独を感じている人が増えています。こうした人々にとって、精神的な支えとなる存在は非常に重要です。

リビングロボットは、こうした社会ニーズに応えるべく、福島大学と日本大学工学部との産学連携のもと、人の心に寄り添うロボット開発に乗り出したのです。

開発内容:センサーで感情を読み取る



開発の中心となるのは、福島大学共生システム理工学類の衣川潤准教授です。リビングロボットと日本大学工学部は、衣川准教授の研究室が開発した成果を基に、研究を進めています。

ロボットは、センサーを使って持ち主の声や視線から感情を読み取ります。さらに、ウエアラブル機器などを活用し、心拍数、瞳孔、声の特徴などを数値化。これらのデータをAIに学習させることで、前向きな感情や後ろ向きな感情を認識できるようにします。

例えば、持ち主が悲しい表情や声で話している場合、ロボットは猫のように寄り添ったり、かわいらしい鳴き声で慰めたりすることで、持ち主の心を和ませる効果が期待できます。

「癒やし」の形状を追求:パーソナルロボットを目指して



開発チームは、「癒やし」に適したロボットの形状も同時に研究しています。働く世代、高齢者、子供など、一人一人の年齢や性格に合わせて反応する「パーソナルロボット」として、家庭に普及させることを目指しています。

「あるくメカトロウィーゴ」進化版:価格も抑えて



リビングロボットは、学習パートナーロボット「あるくメカトロウィーゴ」をすでに商品化しています。今回のペット型ロボットは、「あるくメカトロウィーゴ」をベースに、人の精神的な支えとなる機能を強化した進化版と言えるでしょう。価格も「あるくメカトロウィーゴ」の半額程度に抑える予定で、より多くの人に手の届く価格帯を目指しています。

今後の展望:社会に寄り添うロボット開発



リビングロボットは、今回の開発を通して「人とロボットが共に生き、成長する社会」の実現を目指しています。今後、さまざまな分野での社会実装を進め、人々の生活を豊かにするロボット開発を続けていく予定です。


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