ライフデザイン・カバヤ、CLTベンチの寄贈で脱炭素推進
ライフデザイン・カバヤ株式会社は、香川県の多度津町で行われた取り組みにより、脱炭素促進事業の一環としてCLT(クロス・ラミネーテッド・ティンバー)を活用した新しい社会貢献プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトでは、多度津高等学校の学生たちが設計・製作したCLTベンチを地域に寄贈し、地域環境や教育に貢献しています。
取り組みの背景
このプロジェクトの発端は、環境問題への関心の高まりと、持続可能な資源利用へのニーズに応えることでした。CLTは、木材を層状に接着した建材で、軽量かつ高強度の特性があります。そのため、建設業界では新たな資材として注目を集めています。今回の取り組みは、地元の高校生にCLTの特性を活かしたものづくりの機会を提供し、その成果物を地域に還元することを目指しています。
CLTベンチの設計・製作
多度津高等学校の建築科の生徒たちは、CLTベンチの設計と制作に取り組んでおり、地域コミュニティの中での役割や持続可能な木材利用の重要性を学ぶ機会となっています。昨年11月には、完成したベンチを多度津町へ寄贈する贈呈式が行われ、地元の市長からも賞賛を受けました。このベンチは、地域の学校や公園などの公共施設に設置され、予想以上の反響を呼んでいます。
表彰された取り組み
この環境配慮型の取り組みが評価され、ライフデザイン・カバヤは2月に開催された丸亀市の表彰式で表彰されました。脱炭素社会の実現を目指し、地域の中小企業者が優れた取組を行うことを称えるこの表彰制度は、今年で第2回を迎え、ライフデザイン・カバヤを含む5団体がその功績を認められました。
企業の強みと今後の計画
ライフデザイン・カバヤは、1972年に岡山で設立され、住宅事業を中心に広がりをみせています。国産木材を使用した新建材CLT事業をはじめ、不動産事業やリフォーム事業など多岐にわたる事業を手掛けています。特に近年は、『中国ブロック4年連続No.1獲得(2020~2023年度低層住宅着工棟数)』や『岡山県8年連続No.1獲得(2016~2023年度低層住宅着工棟数)』といった受賞履歴があります。
今後も、同社はCLTの特性を活かした地域貢献や持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていく考えです。このプロジェクトは、地域の教育と環境問題への意識向上に繋がる重要な活動として、さらに発展することが期待されています。
まとめ
ライフデザイン・カバヤ株式会社の取り組みは、地域社会との関わりや環境への配慮が一体となった模範的なプロジェクトです。CLTを活用したベンチ寄贈を通じて、地域の学生たちが自らのスキルを活かし、地域貢献を実感する機会を得ることは、今後の社会にとっても大きな意義があると言えるでしょう。