小学生が金融教育を学ぶ新しい試み、FESコンテスト2025の募集開始

小学生による金融教育の新取り組み

一般社団法人日本金融教育支援機構は、「第3回FESコンテスト® Supported by ゆうちょ銀行」の開催にあたり、審査を授業内で行う自治体や学校を募集しています。これは、小学生が金融教育に対する理解を深めるための重要なステップと位置付けられています。

FESコンテストとは

「FESコンテスト」は、中高生が金融教育に関するショート動画を制作し、小学生がその作品を審査するという新しい試みです。これにより、小学生は「自分ごと」として金融に向き合うことが求められます。従来の審査方法では、小学生の審査が行政や学校の正式な枠組みには入っていなかったため、金銭感覚をこの年齢で培うことが重要との考えに基づいています。

小学生審査導入の必要性

成人年齢の引き下げやSNSの普及により、金融に関するトラブルが若年層に広がっています。ゲーム課金など、子どもたちが日常的に接するお金との関わりが多様化している今、金融教育の必要性はますます高まっています。このコンテストを通じて、金融への理解や自己の意見を持つ力を育むことが狙いです。

具体的な取り組み

福島市立福島第一小学校の横山淳平先生が作成した審査票を基に、小学生でも理解できる形で審査を進める体制が整えられています。また、吹田市立吹田第一小学校など、全国各地の学校が参加校として協力する予定です。これにより、子どもたち一人ひとりの視点が審査内容に反映され、より豊かな評価を生むことが期待されます。