北陸・富山で新たなビジネス環境を創出する経営戦略セミナー

富山県富山市にて、2025年12月9日（火）に開催される「経営戦略 × 人が来る × 会社が変わる ― 働く場の可能性 ―」というテーマのセミナーが注目を集めています。このセミナーは、株式会社米三と株式会社ディー・サインが共催し、地域の企業変革を支援する新しいコミュニティの第一弾イベントとして位置づけられています。地域経済の持続的な成長には、人が集まり、挑戦を生み出す場が不可欠です。

人材課題とオフィス戦略

特に富山県では有効求人倍率が高まっており、これは地域において「人材を求める企業が多い」一方で、「求職者が少ない」という現実を示しています。この状況下で、企業にとって人材の確保や定着は重要な課題となっています。そのため、「働く場」のリデザインは単なるオフィス改修にとどまらず、経営戦略の核心題であると認識されつつあります。

地方の主要都市においては「設備の整った新しいオフィス」への需要が高まっており、空室率の改善や賃料の上昇も報告されています。例えば金沢市では2024年3月期において、全グレード貸室の空室率は約13.9%となっており、このような背景から、地域企業は「働く場」を改良して魅力的なワークプレイスを構築することが期待されています。これは採用、定着、生産性、地域ブランドといった幅広い経営テーマをカバーしているのです。

セミナーの内容

セミナーの基調講演では、株式会社ディー・サインの代表取締役社長、長尾成浩氏が登壇します。彼は「経営戦略を推進するオフィス空間」というテーマで、オフィスをただの働く場所としてではなく、採用、定着、生産性を高めるための経営の武器として活用する方法について詳しく説明します。具体的な企業事例や最新のトレンドも取り入れながら、組織の変化を促す空間づくりの考え方と実践のヒントが提供される予定です。

続くセッションでは、富山テレビ放送株式会社のオフィスリニューアルプロジェクトを事例に、企画から設計、施工、そして運用に至るデザインプロセスが多角的に示されます。さらに、会場見学や懇親会を通じて参加者同士のネットワーキングの機会も設けられています。

共創プラットフォームの確立

この取り組みは、セミナーだけで終わるものではありません。米三とディー・サインは、今後も北陸エリアで「働く場づくり」に関心のある企業や自治体、教育機関、クリエイター、メディアなどが繋がるオープンなコミュニティを継続的に運営します。年数回のトークイベントやワークショップ、現地見学会、専門家による研究会、共創プロジェクトなど、様々な活動を企画し、地域全体での「場のデザイン」を広めることを目的としています。