特定技能外国人ドライバー8名採用でタクシー業界に新風を吹き込む昭栄自動車
東京都足立区に本社を置く昭栄自動車株式会社が、特定技能自動車運送業を活用して外国人ドライバー8名を採用することを発表しました。この発表は、タクシー業界における大きな転換点を示しており、記者会見には多くのメディアが参加しました。
特定技能制度の活用を提案
記者会見では、昭栄自動車の武居会長が登壇。業界全体において特定技能外国人ドライバーの採用が慎重に進められている現状を踏まえ、「昭栄自動車が先駆けとして取り組むことで、他の企業への刺激になれば」と意気込みを語りました。彼は、将来的には生産年齢人口の減少に伴い、外国人ドライバーの採用が必須になると考えています。
「この状況をチャンスと捉え、特定技能外国人ドライバーの比率を増やしていきたい」と彼は述べ、国内のタクシー業界に向け特定技能1号のモデルケースを創出する意欲を示しました。
ジョイスジャパンとの連携
特定技能外国人ドライバーの採用を支援したのは、株式会社ジョイスジャパンです。同社は自動車免許取得、異文化教育、人材紹介といった領域に特化したノウハウを持ち、その支援体制が成功の鍵となったと武居会長は強調しました。
ジョイスジャパンの堤社長は、登録支援業務の効率化についても説明。通常5年間かかる業務を2年間に短縮し、顧客が自ら支援業務を行える体制を整えています。これにより、外国人ドライバーが安心して働ける環境を提供しています。
採用された外国人ドライバーの内訳
今回採用された8名のドライバーの国籍は、ミャンマー5名、インド、台湾、ベトナムの各国から集まりました。採用されたドライバーたちは、各々が日本での新たな挑戦に期待を寄せています。
特に、台湾出身のチャン・イイチェンさんは、「英語と中国語を活かし、カスタマーに良質なサービスを提供したい」と意気込みを語りました。ベトナムから来た22歳の男性は、「この機会を人生のチャンスとして捉えたい」とコメントし、ミャンマー出身の27歳の男性は、「日本の魅力を外国人に伝えたい」と抱負を述べました。
未来を見据えた取り組み
今後、昭栄自動車とジョイスジャパンは、特定技能制度をさらに活用し、外国人ドライバーの紹介を促進する計画です。業界の発展と人材不足の解消を目指し、コンビでの活躍が期待されています。タクシー業界における新しい人材活用の一環として、この取り組みは大きな注目を集めることが予想されます。
この記者会見を通じて、昭栄自動車が新たな道を切り開く姿勢が多くの人々に伝わり、それが業界全体に良い影響をもたらすことを期待しています。