日立グループからLF Japan初代エバンジェリストが選出
日立グループの中村雄一氏と渡邊歩氏が、Linux Foundation Japan(LF Japan)が新設したエバンジェリストプログラムの初代エバンジェリストに選ばれました。このプログラムは、日本におけるLinux Foundationプロジェクトのプロモーションをリードする重要な役割を持っています。
LF Japanエバンジェリストプログラムの目的
LF Japanエバンジェリストプログラムは、オープンソースソフトウェア(OSS)の普及活動を推進し、コミュニティ主導での活動を強化することを目指しています。具体的には、ミートアップやカンファレンスの開催、ドキュメントの作成・翻訳、講演やブログ執筆による情報発信などが中心となります。
中村雄一氏の業績
中村雄一氏は、株式会社日立製作所のOSSソリューションセンターにおいてチーフOSSストラテジストとして活躍しています。OSSコミュニティでの活動は20年以上にわたり、その中でSELinuxの普及活動やOSSセキュリティの研究開発に注力してきました。2015年には、彼の活動が評価され、情報処理学会から「喜安記念業績賞」を受賞。また、2022年にはLFのボードメンバーに就任し、Cloud Native Community Japanの設立にも関与しました。
渡邊歩氏の貢献
渡邊歩氏は、日立ソリューションズのシニアOSSスペシャリストとして、SBOM(ソフトウェア部品表)の普及活動を推進しています。企業間のコラボレーションやOSS活用に関するコンサルティングを行い、2020年には日立ソリューションズが国内初のOpenChain公式パートナー認定を受ける際に主導的な役割を果たしました。現在は、LF配下のOpenChain JapanのPlanningリーダーとして活動し、OSS管理の国際標準化を進めています。
日立グループの取り組み
日立グループは、LF Japanの初代エバンジェリストの選出を契機に、OSSコミュニティ活動のさらなる推進を図ります。先端エンジニアの育成や企業のデジタル変革支援を通じて、国際的な競争力向上に寄与することが期待されています。また、OSSの利用が進むことで、企業の社会課題解決にもつながるでしょう。
Linux Foundationについて
Linux Foundationは、OSSの発展を支える世界的な団体であり、Linux商標の保護や各種イベントの運営を行っています。LF Japanは、日本市場におけるOSSの発展に寄与することを目指し、企業やコミュニティの活動を支援しています。
まとめ
今後、日立グループの中村雄一氏と渡邊歩氏がLF Japanのエバンジェリストとして推進するOSS活動に注目が集まります。彼らのリーダーシップが、オープンソースソフトウェアの普及や技術革新にどのように寄与するのか、期待が高まります。