中小企業に迫るサイバー攻撃の実態とセキュリティ対策の重要性
最近、ビジネス環境においてサイバーセキュリティの重要性が高まっています。特に中小企業においては、相次ぐサイバー攻撃がビジネスに与えるリスクが無視できない状況です。株式会社ミツモアが実施した「サプライチェーンセキュリティに関する実態調査」により、企業規模による認識の違いと、セキュリティ対策の導入状況に驚くべき事実が明らかになりました。
調査概要
本調査では、従業員1,000名以上の大企業と中小企業を対象に、合計442社のデータが収集されました。調査結果は、サイバー攻撃に対する意識の違いと、その対応の実態を明らかにする重要な指標となっています。
大企業と中小企業の意識の差
調査によれば、大企業の77.7%はサイバー攻撃について「内容まで把握している」と回答したのに対し、中小企業ではわずか29.4%に留まります。この約50ポイントもの差は、特に中小企業が危機感を持っていないことを示唆しています。「偶然自分たちが狙われることはないだろう」との楽観的な思考が浮き彫りになった時点で、中小企業のセキュリティ対策は家計簿の見直しと同じくらい緊急性が求められる課題と言えるでしょう。
行動の欠如
驚くべきことに、調査対象の中小企業の72.2%が何らかのセキュリティ対策を未実施のままとなっていることが判明。「非常に強い危機感を感じている」という中小企業はわずか3割、対策が未実施のままの6割超が何かを始めるための一歩を踏み出せない状況です。
調査を進める中で、回答者の約4割が自社の risky に対する「危機感はあるが何もできていない」と認識しています。一体、何がこの無策を引き起こしているのでしょうか。
セキュリティ対策の障壁
中小企業がセキュリティ対策に悩まされる理由は、主に以下の三つに集約されます。
1. 予算不足
最も多くの中小企業が挙げた理由は、予算がないことです。調査結果では約31.3%がコストが理由で対策ができないと回答しました。経済的な負担で、必要な対策が後回しにされてしまうのです。
2. 交渉の不安
また、8.1%の企業は、「契約を切られるのが怖くて交渉できない」との意見もあります。交渉の際に適正な転嫁ができると感じている大企業の66.4%とは対照的です。興味深いのは交渉可能性があるにもかかわらず、実際にはそれを実行に移せない中小企業が多いことです。
3. 知識不足
最後に、11.4%の企業が「何をすべきかわからない」と感じている一方で、29.9%は専門知識が不足していると答えています。実に約4割が「知識不足」と「何が必要か見えない」状態にあることが報告されています。