新たな工場屋根の強化工法が登場
株式会社ティーエスピー(広島県広島市)が、老朽化した工場や倉庫の屋根を再生し、太陽光設置に耐える強度に引き上げる新サービス「工場屋根 再生・強度アップ工法 for ペラペラ太陽光」を2023年2月1日から開始しました。これは、屋根の強度不足を理由に太陽光設置を断念してきた事業者に新たな選択肢を提供するものです。
背景 ─ 太陽光の導入が求められる理由
近年、電気料金の上昇や脱炭素への対応が喫緊の課題となっており、工場や倉庫において自家消費型太陽光発電の導入が注目を浴びています。国としても、再生可能エネルギーの導入拡大を目指しており、太陽光発電の導入は選択肢ではなく必須と考えられる時代が訪れつつあります。
しかし、実際の現場では次のような理由から太陽光の導入を断念している企業が多いです。
- - 屋根の古さや強度に対する不安
- - スレート屋根のため、太陽光パネルの重さに耐えられない
- - 雨漏りや劣化が心配でも、全面改修にかかるコストや工期が懸念
こうした問題に対して、「屋根が弱いなら、まず屋根を強くすればいい」という発想から生まれたのがこの新工法です。
新工法の特徴 ─ 3工程で屋根を強化
この工法では、既存の屋根を撤去・交換することなく、3つの吹き付け工程を用いて屋根の再生と強度アップを実現します。具体的な施工内容は以下の通りです。
1.
ウレタン吹き付け
2.
防水ウレタン吹き付け
3.
仕上げシリコン吹き付け
これらの工程により、屋根に強固な被膜が形成され、強度、防水性、遮熱性が向上します。大規模な工事を必要としないため、稼働中の工場や倉庫でも導入しやすく、コストや工期を抑えられます。施工後には10年間の保証も付き、長期的な安心感も考慮されています。
証明 ─ 施工効果の確認
この新工法が注目される理由には、以下のエビデンスがあります。
1. 荷重を軽減
本工法は、吹き付けによる再生・強度向上を図るため、屋根にかかる荷重が大幅に軽くなります。具体的な数値で見ると、
- - カバールーフ工法: 約7kg/㎡
- - 新工法: 約2.5kg/㎡
この軽さにより、屋根の強度に不安があった工場や倉庫でも、太陽光設置が現実的な選択肢として考慮できるようになります。
2. 強度が約1.6倍に向上
兵庫県立工業技術センターでの試験によると、この工法の効果が実証され、スレート屋根の強度が約1.6倍になることが確認されました。これにより、太陽光パネルを乗せることに対する不安が軽減されます。
3. 室内温度が約7℃低下
更に、遮熱性に関しても実証実験を実施しました。外気温35℃の厳しい条件下での実験で、
- - スレート屋根のみ:室内温度 40.41℃
- - 本工法施工後:室内温度 33.6℃
この結果は、夏場の作業環境改善や空調負荷・電力使用量の削減に寄与します。
ペラペラ太陽光との協力
本工法の完成後には、軽量で耐久性のある「ペラペラ太陽光」を設置することが可能です。この二つを組み合わせることで、屋根への負担を小さく抑えつつ、太陽光導入を実現します。
まとめ
株式会社ティーエスピーは、この新しい工法を通じて日本のエネルギー自給率向上と現場での問題解決を目指しています。もしこの工法に興味がありましたら、法人向けのシミュレーションやお問い合わせをお待ちしております。