福岡県豊前市が「おいくら」と連携しリユース事業を開始

福岡県豊前市がリユース促進に向けた新たな取り組みを開始

福岡県豊前市は、資源の循環利用を促進するため、株式会社マーケットエンタープライズと連携し、リユース事業を始めることとなりました。この取り組みは、2025年10月27日からスタートし、市民へのリユースの選択肢を広げると共に、地域の廃棄物の削減に貢献することを目的としています。

背景と目的

豊前市では過去に、不要品を地域内で譲渡できる「お譲りコーナー」を設置し、リユースの促進に努めてきました。しかしながら、ごみ処理費用の増加や、リユース可能な品物が多く廃棄されているという現状が課題となっており、これを解消するための施策を模索していました。

一方で、マーケットエンタープライズはリユースプラットフォーム「おいくら」を運営しており、全国規模での不要品の買取・再利用を促進しています。利益を追求するだけでなく、「持続可能な社会を実現する最適化商社」という理念のもと、官民連携によるSDGsへの取り組みを進めています。

今回の連携は、双方のニーズが合致したことから実現されました。サイトを通じて市民の不要品を再利用する体制が整い、今後の廃棄物削減につながると期待されています。

「おいくら」の機能と利点

「おいくら」は、不要品を簡単に査定し、手軽に売却できることが魅力のリユースプラットフォームです。利用者は、商品の査定を希望するだけで、全国の加盟リユースショップに一括査定を依頼でき、最も高い買取価格を簡単に見つけることができます。これまでに155万人以上の方々がこのサービスを利用した実績があります。

特に、豊前市の取り組みでは、通常のごみ収集では難しい大型品や電化製品のリユースにも対応しています。「おいくら」サービスでは、希望すれば自宅まで引き取りに来てもらえ、これにより市民は煩わしい運び出しを気にせず、不要品を再利用することが可能になります。

今後の展開

2025年10月27日からは、豊前市の公式ホームページ上に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の査定依頼が行えるようになります。これにより、市民は手軽に不要品をリユースに回すことができるようになり、廃棄物を減らすことが期待されます。

リユース事業の流通が活性化することで、豊前市での廃棄物処理量や、処理コストの削減にも寄与する見込みです。また、市民のリユースに対する意識を変えることは、循環型社会の構築にも繋がるでしょう。