HOLUSとダラット大学、ベトナムにおける新たな協力関係を確立

HOLUSとダラット大学、協力関係を確立

株式会社HOLUSが、ベトナム現地法人AGRIEXを通じてベトナム公立ダラット大学と包括的な協力に関する覚書を締結した。この協力は、2024年に交わした生物学部との協定に基づいており、両者の協力関係をさらに深化させることを目的としている。

MOUの内容とその意義

AGRIEXとダラット大学のMOUは、バイオテクノロジーおよび先端農業の分野での研究や教育活動の推進を中心に、地域社会への貢献を目指している。今後、この協力によって新たな共同研究や教育プログラムが実施される予定であり、大学全体との包括的な相互作用が期待される。

HOLUSの代表取締役阿部秀昭氏は、「この覚書は、すでに推進中のインターンシップや共同研究を強化し、将来的にはさらなる学部との連携を可能にする重要なステップです」と述べ、産学連携を通じた地域貢献への意欲を示した。

ダラット大学について

ダラット大学は、1958年に設立された公立大学であり、約14,000人の学生と500名以上の教員が在籍している。16の学部と44の学科を有し、高度な教育と研究を行っている。ベトナム中南部の学生にとって質の高い学問の場を提供していることでも知られ、修士課程や博士課程も充実している。

教育活動の強化

MOU締結後、両者の協力がどのように広がっていくのかについても関心が高まっている。具体的には、今後行うインターンシップ受け入れや共同研究の範囲を生物学部から他の学部へと広げ、さらなる促進を図る考えだ。また、専門性を生かした社会課題へのアプローチも視野に入れている。

AGRIEXの背景

AGRIEXは2020年に設立された食品関連企業で、メインの事業は冷凍野菜や惣菜の製造を行っている。2022年には工場を稼働させ、高品質な製品を市場に提供している。持続可能な農業を実現するための技術研究や普及にも力を入れ、地域経済にも大きく貢献している。

目指すべき社会像

HOLUSとAGRIEXは、「生産者が正当に評価される社会」を理念に掲げており、このMOUの締結によって地域社会とのさらなる連携を強化することを目指している。地域の農業と産業の発展を促し、持続可能な社会の構築に寄与することが主な目的だ。特に、ダラット大学との協働を通じて得られる研究成果は、地域社会に直接還元されるものと期待されている。

まとめ

今回は、HOLUSとダラット大学の間の包括的な協力関係の構築に向けた新たな一歩を紹介した。今後の展開に注目が集まる中、両者が協力して進めるプロジェクトは、地域社会及び国際的な学術活動に大きな影響を与えることが予想される。これらの取り組みは、両国の農業と教育に新たな風を吹き込むための重要な試みとなるだろう。