持続可能な未来を創る「Youth Co:Lab Japan 2024」の取り組み
国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションが6年連続で開催する「Youth Co:Lab Japan 2024」では、若者たちの社会革新や起業活動を支援することに焦点をあてています。今年のテーマは「若者の力と共創が広げるイノベーション」であり、多様なアクターとの協働を通じて新たなイノベーションを創出する重要性が語られました。特に若者がリーダーシップを発揮し、エコシステムを拡大していく姿勢が求められています。
この活動は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、特にアジア・太平洋地域において若者の社会起業をバックアップしています。これにより、彼らが直面する社会課題を解決するための革新的なビジネスを支援し、環境・経済・社会の三つの側面から新しい価値を生み出すことを目的としています。
2024年10月に仙台市で開催された「Youth Co:Lab 日本ダイアローグ2024」では、地域の大学と連携し、スタートアップ支援プラットフォームの「Michinoku Academia Startup Platform」と共催しました。このイベントではパネルトークが行われ、社会課題の解決とビジネス両立に関する実体験が豊富に語られました。株式会社キューテストの中原絵梨香さんは「誠実さ」の重要性を訴え、福島大学の江尻綾美先生は「仲間・サポーターづくり」の大切さについて話しました。さらに、文部科学省のアントレプレナーシップ推進大使であるSpiber株式会社の関山和秀さんと、東北大学院の安藤日向さんからも、事業に対する「信念」と「わくわく」というキーワードが登場しました。
その後の12月5日には、「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2024」の開催がありました。このコンテストでは、約140人の視聴者の前で7組の受賞者がSDGs達成に向けたビジネスアイディアを発表しました。特に優秀な事業アイディアには、各賞の受賞があり、最優秀賞には「新興国の与信革命」をテーマとしたHAKKI AFRICAの小林嶺司氏が輝きました。
このコンテストでは、最優秀賞だけでなく、スケーラビリティ賞や観客賞、ユース・イノベーター賞など多くの賞が授与され、受賞者にはメンタリングや資金援助が提供されます。また、選ばれたチームは、2025年2月から始まるオンライン・アクセラレーター・プログラムにも参加できます。
2023年12月16日には、UNDPのアヒム・シュタイナー総裁の訪日に伴い、「若者X(カケる)未来」というイベントが開催され、ここでもYouth Co:Labの取り組みが取り上げられました。総裁は、現代のイノベーターを育成し、社会起業家のネットワークを築くことが社会と経済の活性化につながると語りました。
「Youth Co:Lab」は、今後も若者たちが持続可能な未来を築くために必要なスキルを身につける機会を提供し、さらなる拡大を目指していきます。国連開発計画とシティ・ファウンデーションが手を携えて取り組むこの活動は、次世代を担う人材の育成を促進し、持続可能な社会の実現に寄与することでしょう。
詳しい情報は、
UNDPのウェブサイトを通じて発信されています。ぜひチェックしてみてください!