『To-y』誕生40周年記念画集『扉絵集COVERS』
その影響力は現在も衰えることなく、多くのクリエイターに刺激を与え続ける『To-y』。この音楽コミックは、作品の主人公である16歳の藤井冬威が武道館でデビューする姿を描き、1985年から1987年まで「週刊少年サンデー」に連載されて以来、国内外のミュージシャンやイラストレーターに絶大な影響をもたらしてきました。2025年には、その誕生から40年を迎えるにあたり、“扉絵集COVERS”が刊行されることになりました。
この画集には、作品の魅力が詰まった内容が満載です。主な収録内容として、まず挙げられるのは『To-y』本編各話の扉絵です。この扉絵は、作品のストーリーや内容と見事に連動しており、読者に強い印象を与えました。特に注目は、当時の流行ファッションが織り込まれているところで、登場人物たちの関係性までもが反映されています。すべての扉絵はデジタル・リマスターされ、一層美しいビジュアルで楽しむことができます。また、作中の名セリフも散りばめられ、読み応えのある構成になっているのも特徴です。
次に、豪華対談のセクションでは、上條淳士が『To-y』の連載開始から40年間、同じ時代を生き抜いてきた吉川晃司氏と、作品から深い影響を受けたファンの代表としてHYDE氏を迎えた対談が収録されています。二人のアーティストとの対談を通じて、彼らが感じている『To-y』の魅力や、ロックとコミックの関係性が語られます。対談のために描き下ろされた新作イラストも楽しめる贅沢な内容となっています。
興味深い対談内容の一つ、吉川晃司氏と上條淳士の「ロックとコミック-走り続けた40年」は、アートと音楽がどのように交差してきたのかを掘り下げています。また、HYDE氏との「『To-y』で描かれていたような世界を今でも求めている」では、彼が作品に感じる魅力や影響力についての深い話が繰り広げられます。
著者の上條淳士は1963年に東京都で生まれ、1983年に『モップ★ハンター』で漫画家デビューを果たしました。1985年から連載された『To-y』は、多くの読者を虜にし、以降も『SEX』『赤×黒』『8-エイト-』などの作品を発表。最近では、ミュージシャンやアパレルブランドとのコラボイラストを数多く手掛け、ギャラリー展示も行っています。2024年には東京・弥生美術館での展覧会も控えており、ますます楽しみな活動が続いています。
このため、40周年を記念した画集『To-y扉絵集COVERS』は、ファンはもちろん、『To-y』未体験の方にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。作品の魅力を余すことなく知ることができるこの機会をお見逃しなく。
書誌情報は以下の通りです:
- - 書名: 『To-y扉絵集COVERS』
- - 著者: 上條淳士
- - 定価: 4,620円(税込)
- - 発売日: 2025年11月20日
- - ページ数: 208ページ
- - ISBN: 978-4-7780-3895-3
- - 発行: 小学館クリエイティブ / 発売: 小学館
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