奈良県生駒市に木質バイオマス発電所が誕生！地域活性化に貢献

奈良県生駒市における木質バイオマス発電所の完成

奈良県生駒市では、地域の持続可能なエネルギー供給を目指すプロジェクトが進行しており、その一環として木質バイオマス発電所が完成しました。この発電所は「いこまプロジェクト」として知られており、今後の地域活性化に大きな役割を果たすことが期待されています。

プロジェクトの概要

いこまプロジェクトの発電所は、年間約10万トンの木質燃料を使用し、発電規模は9,980kW。年間約8,100万kWhの電力を発電する能力を持つ施設です。この発電のために使用される燃料は、近畿地方で発生する木質廃棄物や未利用木材など、地元の資源を最大限に活用しています。

このように地域で調達した燃料を利用することで、電力供給が地産地消の形で行われ、より環境に優しいエネルギー政策を展開することが可能です。また、発電された電力の約60％は、再生可能エネルギー固定価格買取制度（FIT制度）に頼らず、カーボンゼロの電力として地域の需要に応えます。これにより、環境負荷の低いエネルギーを地域に供給することが出来ます。

持続可能なまちづくりへの貢献

特に注目すべきは、このプロジェクトが生駒市の地域新電力「いこま市民パワー」を通じて、地域の公共施設へ電力供給を行う点です。この電力供給により、地域全体でのカーボンゼロつながりのあるまちづくりに寄与することができるとされています。

この発電所の開業は、生駒市のエネルギー環境の整備にとどまらず、地域経済の活性化にも寄与すると期待されています。木質バイオマスの使用は、地域の林業やバイオマス産業の発展を促進し、新たな雇用機会を創出することが期待されます。

企業の協力

このプロジェクトには、NTTアノードエナジー株式会社、住友林業株式会社、長谷工コーポレーション、東京センチュリー株式会社、フォレストエナジー株式会社、株式会社モリショウ、大成ロテック株式会社、株式会社生駒など、様々な企業が匿名組合出資を行っています。これらの企業は、持続可能な発展を共に目指す仲間として、プロジェクトを支えています。