AM技術を活用したブレード補修技術が国際的に評価される

新たなAM技術が航空業界へ貢献

AeroEdge株式会社の取締役兼執行役員COO/CTOである水田和裕氏が発表した論文が、国際的な学術雑誌『Journal of Materials Research and Technology』に掲載されることになりました。この論文は、AM（Additive Manufacturing）、特に指向性レーザー体積法（DED）を用いて製造されたチタンアルミ合金の機械的特性を分析したものです。

AM技術の概要

Additive Manufacturingは、3Dプリンティング技術の進化により、製造プロセスを根本から変える可能性を持つ技術です。本研究では、DED技術によって作成されたチタンアルミ合金製タービンブレードの補修手法に焦点が当てられています。具体的には、その製造過程での結晶組織の分析や機械的特性について詳細に述べられています。

論文の意義

この論文では、AM技術がどのようにタービンブレードの補修に利用されるかが具体的に探求されています。特に、チタンアルミ合金の特性を最大限に引き出すことができる可能性を提示しており、航空業界にとって重要な技術的前進として認識されています。

さらに、AeroEdgeの研究は、ドイツのFraunhofer Institute IWSとの共同研究により進められており、国際的な協力による技術革新の重要性を強調しています。国際共同研究は、新たなアイデアや技術の交換を促進するため、AeroEdgeは今後も国際的な学会やジャーナルを通じて、研究開発の成果を広く発信していく方針です。

AeroEdgeのビジョン

AeroEdgeは、栃木県足利市に本社を置く企業で、世界の航空業界での地位向上を目指しています。2016年の創業以来、同社は技術開発に力を入れ、航空機エンジン製造のリーダーであるフランスのSafran Aircraft Engines社から、次世代航空機用エンジン「LEAP」のタービンブレードに関する国内初の長期量産サプライヤーに選ばれています。この選定は、AeroEdgeが持つ先進的な製造技術と、環境変化に迅速に対応できる柔軟性が認められた結果と言えるでしょう。

また、AeroEdgeは、自主性と創造性を重視する企業文化を育むことで、従業員一人一人が新しい価値を創出することを目指しています。彼らの使命は、社会や人々の幸せに寄与することであり、そのための「ゼロからイチを創る」活動を推進しています。