ICTとプログラミングで地域の未来を切り開く
2025年7月から8月にかけて、和歌山市立加太中学校で実施される『加太地域をテーマとしたゲーム制作プロジェクト』は、地元の中学生によるICT・プログラミングを用いた教育プログラムです。これは、日本電気株式会社(NEC)、株式会社ミマモルメ、南海電気鉄道株式会社、株式会社オプテージの4社の共同推進によって誕生しました。
プログラムの概要
本プログラムは、中学生が地域の魅力や課題に向き合いながら、ゲーム制作を通じて学び、発信することを目的としています。期間は2025年7月11日から8月27日までの3日間。対象となるのは、加太中学校の2・3年生からなる30名の生徒です。生徒たちは、ゲームエンジン「Godot」を使用し、加太地域をテーマにしたオリジナルゲームを制作します。
地域学習の重要性
このプロジェクトの目標は、地域についての理解を深めることです。生徒たちは、自分たちの住む地域の魅力についてディスカッションを行い、直面している課題についても考えを巡らせます。成果発表の場として、2025年8月7日には和歌山市役所で「ジュニア会議」が開催され、生徒はプロジェクトの内容を発表します。これにより、地域への思いや自分たちの課題解決意識が深まります。
プログラミング体験
ICT教育の一環として、このプロジェクトではプログラミングの基礎を学びます。生徒たちは自分のアイデアを具体化するために、どのような構造や動きが必要かを考え、試行錯誤しながら進めていきます。様々なエラーに直面した際には、仲間と協力しながら問題を解決する力も養います。
地域の声
参加した生徒は、プロジェクトを通じてプログラミングの楽しさを体験しつつ、加太の魅力を伝える重要性に気づきました。生徒たちの一人は、「加太の未来のためには、型にはまらない自由な発想が必要だと思った。もっと多くの人に加太を知ってもらいたい」と語っています。
企業の役割
この取り組みにおいて、各企業は様々な役割を果たします。NECはプロジェクトの運営をサポートし、デジタル修了証明書を発行します。ミマモルメはゲーム制作プログラムの企画を担当し、南海電鉄は地域との連携を推進。オプテージはプロジェクト事務局を運営し、コミュニティチャンネルでの紹介を行います。
今後の展望
地域活性化のための取り組みは、次年度以降も継続して行われる予定です。また、本プロジェクトを成功モデルとして、他の地域への展開も視野に入れています。地域の未来を子どもたちが担う重要な機会となるでしょう。これからも加太中学校の生徒会が中心となり、地域の魅力を発信していく姿に期待が寄せられています。