不二家、富士裾野工場に天然水ボトリング工場新設!災害時支援体制も強化
ロングセラー商品「ネクター」でお馴染みの不二家が、静岡県裾野市の富士裾野工場敷地内に天然水ボトリング工場を新設すると発表しました。60年以上にわたる飲料事業のノウハウと、富士裾野工場で既に使用されている地下天然水を活用し、新たな事業展開を図る計画です。
地下250mから汲み上げる富士山の天然水
このボトリング工場では、富士裾野工場地下約250mから汲み上げられる天然水を使用します。この天然水は、不二家のロングセラー菓子「ホームパイ」の製造にも利用されており、その品質の高さが認められています。工場では、ペットボトルの成形からボトリング、包装までの一貫生産ラインと、自動倉庫を備え、効率的な生産体制を構築します。
災害時における地域貢献への取り組み
近年、日本各地で発生する大規模な自然災害の増加を受け、防災意識の高まりが社会全体で注目されています。不二家は、この天然水ボトリング工場の新設によって、災害発生時の飲料水供給体制の強化を図り、被災地への支援を積極的に行うことを目指しています。
2024年11月には、裾野市と災害時における物資供給に関する協定を締結。飲料水だけでなく、菓子などの支援物資の迅速な供給体制を構築することで、地域社会への貢献をさらに強化します。
約50億円を投じる大規模プロジェクト
新工場の建設には、約50億円もの巨額な投資が予定されています。建築面積は約5,744㎡、延床面積は約9,530㎡という大規模な工場となり、1時間あたり約9,000本(2ℓ)の生産能力を誇ります。2024年11月に着工、2025年12月の稼働開始を目指しており、今後の不二家の事業展開に大きな影響を与えるプロジェクトとなるでしょう。
不二家の新たな挑戦
この天然水ボトリング工場の新設は、不二家にとって、既存事業の拡大だけでなく、社会貢献という新たな側面も加わった重要な挑戦です。長年培ってきた菓子製造の技術と、富士山の恵みである天然水を活用することで、消費者に安全で高品質な製品を提供し、災害時にも地域社会を支える存在となることを目指しています。今後、このプロジェクトがどのように展開していくのか、注目が集まります。
富士裾野工場について
1990年操業開始の富士裾野工場は、自然豊かな富士山のふもとに位置し、「ミルキー」、「ホームパイ」、「ホームパイチョコだらけ」などの人気商品を生産しています。今回の天然水ボトリング工場の新設により、工場の機能がさらに強化され、地域経済への貢献も期待されます。