聖光学院と「Mind Render」の特別授業の特長
神奈川県横浜市に位置する聖光学院は、日本の中学受験における神奈川御三家の一つとして知られる中高一貫の男子校です。毎年、多くの卒業生が東京大学やそのほかの難関大学に進学しており、全国でもトップクラスの私立学校として高い評価を得ています。この名門校が導入している特別授業には、株式会社モバイルインターネットテクノロジーが開発したプログラミングツール「Mind Render」が4年間連続して採用されています。
特別授業の内容
聖光学院の中学3年生は、特別授業で「Mind Render」を用いたプログラミングを実施します。授業は5月末から6月の初めにかけて、約2日間のセッションを3回行い、生徒たちは3つのグループに分かれて参加します。授業の1日目と2日目の午前に自分たちでプログラムを作成し、午後には有志による作品発表が行われます。
この授業の特徴は、推奨される操作マニュアルや動画、サンプルプログラムは提供されるものの、教員のサポートは必要最低限である点です。しかし、この環境で多くの生徒たちが高い完成度の作品を作り上げ、発表の際には観客からの笑いや声援が飛び交うなど、彼らの創造力が光る場となっています。
「Mind Render」の魅力
「Mind Render」はScratchのような命令ブロックを組み合わせてプログラムを作成するツールですが、その最大の特長は、全てのプログラムが三次元(3D)であることです。豊富なモーション設定や美しい背景、エフェクトやサウンドなどが揃っており、いつでも動きのある3Dゲームを手軽に作成できます。アングルの変更や物体の動きも簡単に表現できるため、創造的な発想を刺激します。
また、「Mind Render」は教育的な視点からも楽しまれています。3Dの複雑さでより深く考える必要があり、物理の要素にも簡単に触れることができます。子どもたちは、遊びや楽しみの中で自然とプログラミングの学びを体験できるのです。
作品の紹介
生徒たちが作成した作品は、プログラマーによるレビューを受け、優秀作品は「Mind Render」の公式サイトでも紹介されています。過去には、新幹線の動きや敵を倒す戦車ゲーム、ゾンビサバイバルゲームなど、多彩な作品が披露されてきました。
1.
新幹線シミュレーション:都市の高度に合わせて新幹線が地図上を動く様子をリアルに表現した作品。
動画を見る
2.
戦車ゲーム:自動モードとプレイヤーモードを選択でき、敵を倒していくゲーム。
3.
ゾンビサバイバルゲーム:キャラクター視点で進む本格的なゾンビ撃退ゲーム。
株式会社モバイルインターネットテクノロジーについて
「Mind Render」を開発した株式会社モバイルインターネットテクノロジーは、国内初のiPhone向け金融取引アプリの開発など、数多くのモバイル関連サービスを提供している企業です。また、教育分野にも力を入れ、プログラミングツールの普及にも尽力しています。企業全体のエンターテインメント性を融合させたUI/UX提案が特徴で、新しい技術トレンドにもアプローチしています。
このように、聖光学院における「Mind Render」の導入は生徒たちの学びの場に新たな可能性を提供しており、プログラミング教育の未来を切り開く重要な取り組みとなっています。