アビームコンサルティングとベリングポイントの提携強化
2023年に入り、アビームコンサルティング株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山田 貴博)と、欧州のテクノロジーコンサルティング会社であるベリングポイント社(本社:オランダ・アムステルダム、Managing Partner:Matthias Loebich)は、これまでの提携関係をさらに深化させ、新たなコンサルティング体制を整えました。この新体制により、両社はグローバルで高付加価値なサービスを提供し、事業の成長を志向する企業を幅広くサポートします。
提携の背景
近年、テクノロジーの進展や地政学的なリスク、気候変動を含む多様な社会・経済環境が変化し、国内外のビジネス環境は一層不確実性を増しています。そのような中で、企業は海外進出に際し、経営判断や人材の活用、グローバルサプライチェーンの再構築など、さまざまな複雑な課題を抱えています。アビームコンサルティングとベリングポイントは、これらの課題を解決するため、両者の強みを生かした新体制を構築しました。
新たなコンサルティング体制
両社は、ベリングポイントが培ってきたマネジメントとテクノロジーに基づくコンサルティングサービスに加え、アビームコンサルティングのアジアにおける豊富な経験を生かした体制を整えます。特に注目すべきは、グローバルケイパビリティセンター(GCC)の設立で、これは成長著しいインドのデジタルケイパビリティを活用することで、より柔軟かつ迅速なコンサルティングを実現するものです。
また、地域ごとのビジネス環境に応じたきめ細やかなサービスを提供するために、各地域にリージョナルケイパビリティセンターを設置。このセンターは、変革に必要な人材やテクノロジーを供給し、クライアントへ最大限の価値を提供します。
インドにおけるサービス強化
アビームコンサルティングの出資先であるOptimum Solutions社との連携を強化し、約4000名の専門家を擁しているインドの市場においても、金融や製造業向けのサービス提供を開始しました。これにより、地域特有の人材やノウハウ、デジタルテクノロジーを駆使したコンサルティングサービスが拡充されます。
両社のコメント
ベリングポイント社のMatthias Loebich氏は、「我々の提携は、ヨーロッパとアジアのクライアントに対して高い信頼に基づくサービスを提供することで、さらなる成果を上げることを目指しています」と述べています。
一方、アビームコンサルティングの山田 貴博社長も「アジア・日本発のコンサルティングとして、多様な企業の経営課題に対し、シームレスなサービスを提供していくことで、経済価値や社会価値を共に創出していくことにコミットしています」と語りました。
結論
アビームコンサルティングとベリングポイント社の新たな戦略的提携は、企業が抱える複雑な課題に対して、より効果的なソリューションを提供することで、その成長を支援する新しい時代の幕開けを意味しています。両社が協力し、グローバルな市場での競争力を高めていくことが期待されます。