ファミリーマートが新たなデジタルメディアの試みを開始
近年、全国各地でデジタルサイネージが普及し、あらゆる場所で情報を発信するツールとして重要な役割を担っています。その中でも、ファミリーマートは新たな取り組みを発表しました。株式会社ゲート・ワンが手掛ける「FamilyMartVision」を活用し、放送局の番組コンテンツをリアルタイムで店舗内に配信するという画期的な試みです。
取組の背景
ファミリーマートでは、全国の店舗で日々1,500万を超えるお客さまが訪れています。この膨大な集客力を背景に、店舗をメディアとして活用し、消費者に直接情報を届けようとしています。デジタルサイネージは、単なる広告の枠を超え、地域の情報や文化を発信する重要なツールとなっているのです。
初の実証実験
この取り組みの第一弾として、2025年5月13日から6月9日までの期間、北陸朝日放送(HAB)との共同で「HABニュース」を試験配信します。 石川、富山、福井のファミリーマート店舗に設置された「FamilyMartVision」からは、地域密着型のニュースが流れ、来店客に最新情報を提供します。
アナウンサーが地域情報を届けることで、より身近に感じてもらうとともに、来店客の反応を調査するためにAIカメラ計測やアンケートも実施する予定です。 この結果から、「視認率」や「視聴時間」、さらに「購買行動」への影響を分析し、デジタルサイネージの効果を多角的に評価します。
リアルタイム連携の仕組み
本取り組みでは、放送局のサーバーとゲート・ワンのコンテンツ管理システム(CMS)をAPI連携させることにより、リアルタイムで情報を発信できる仕組みを構築しています。これにより、全国のファミリーマート店舗で最新のコンテンツを即座に配信することが可能になります。今後は、より多くの地方局との連携を進め、さらなる情報発信のネットワークを強化していく方針です。
ファミリーマートの未来
ファミリーマートは、「FamilyMartVision」を通じて、訪れるお客さまに新しい価値を提供するだけでなく、情報発信のモデルを構築しようとしています。今後も、エリア別や時間帯別のターゲティング配信や、広告効果の可視化など、より高度な広告サービスを展開していくことで、広告主に新たな付加価値を提供していく考えです。
この新たな試みが成功を収めれば、他のコンビニエンスストアや小売業界全体にも影響を与えうるプロジェクトとなるでしょう。
まとめ
今回のファミリーマートの取り組みは、デジタルサイネージの可能性を広げる新たな一歩です。来店客にリアルタイムで情報を届け、地域の活性化につながることが期待されます。ぜひこの機会に、実証実験の内容を注目してみてください。