加西市のSTEAM教育
2025-04-30 21:19:25

加西市が進める新たなSTEAM教育の可能性と実践の取り組み

加西市が進める新たなSTEAM教育の可能性



兵庫県加西市では、独自の教育ビジョン「加西STEAM」が進行中です。この教育プロジェクトは、文部科学省の指導要領改訂を踏まえたもので、特に「挑戦」「協働」「創造」といった資質を育むことを目指しています。学習指導要領の改定を背景に、2021年に策定されたこのビジョンは、「3C 次世代型人材」の育成をテーマにしており、特別教室「STEAM Labo.」を通じて新たな学びの場を提供しています。

新しい学びの場、STEAM Labo.


2022年には「STEAM Labo.」という特別教室が設置されました。この教室では、360度カメラや3Dプリンタといったデジタルツールと、付箋やホワイトボードなどのアナログツールを組み合わせ、幅広い教育の可能性を追求しています。加西市内の小中学校と連携し、オンライン経由で他県の学校とも交流を持ちながら、多角的な学びを提供しています。これにより、生徒は地域の問題に対する理解を深め、実際に行動に移す機会を得ることができるのです。

小泉志信氏のリーダーシップ


この「加西STEAM」の取り組みにおいて、重要な役割を果たしているのが一般社団法人まなびぱれっとの代表理事、小泉志信氏です。彼は教員3年目でありながら、加西市での授業と研修を担当しました。特に、社会科を通じた探求型学習を展開し、生徒にリベラルアーツの考え方を取り入れた学びを提供しました。

授業では、フードロスや農業といったテーマにあわせた問題解決を実施。生徒たちが自分たちのアイデアをもって具体的なアクションを起こす姿が見られました。地域のスーパーや市役所にビラを配るなど、実践的な活動を通じて、子どもたちの意識が変わり始めています。

未来に向けたロードマップ


2023年から2025年にかけては「KASAI STEAMVISION BOOK」を基に、さらなる共創の実現を目指すプランが進行中です。この取り組みは、「3C 次世代型人材」の育成を中心に、教育の質を高めるための具体的なメソッドが盛り込まれています。また、脱出ゲームやカフェデザインといった実践を通じて、異なる学校間の協力関係も強化されています。

加西市の教育の中心には、子どもや教育者の可能性を引き出す熱意があります。小泉氏は、まなびぱれっとを通じて「せんせい」と「みんな」が安心して交流できる未来を印象深く描いています。

彼は「すべての先生方が持つ素晴らしい資質を引き出し、教員同士でも協力し合うことで教育の環境が良くなる」と信じています。この取り組みを通じて、加西市が教育の新たなモデルとなる日も遠くないかもしれません。

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加西市におけるSTEAM教育の進展は、地域の教育環境に新風を巻き起こしています。それはただの教育手法ではなく、未来を見据えた次世代育成の大きな一歩といえるでしょう。今後の展開から目が離せません。


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会社情報

会社名
一般社団法人まなびぱれっと
住所
東京都港区浜松町2丁目2番15号浜松町ダイヤビル2F
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