南相馬市が全小中学校に導入する『sigfy (シグフィー)』
福島県南相馬市の全小中学校と教育委員会に、連絡サービス『sigfy(シグフィー)』が2025年9月1日より導入されることが決定しました。この導入は、約3,100人の利用者を想定する全17校に影響を及ぼします。株式会社Fusicが開発したこのサービスは、保護者や教職員、さらに自治体職員の業務を効率化し、負担を軽減するものです。これまで九州や関東エリアでの導入を進めてきましたが、東北地域での自治体規模の導入は初めてとなります。
導入の背景と期待される効果
南相馬市では、学校と保護者間のコミュニケーションや、教育委員会から保護者への情報提供をデジタル化するために『sigfy』を選びました。このサービスにより、これまで必要だったお知らせの印刷や配布から解放され、欠席や遅刻の連絡もデジタルで行えるようになります。さらに、教育委員会からのメッセージを直接届けることができるため、教職員と自治体職員の負担も軽減されることが期待されています。
実証実験でその効果を立証
本導入に至るまでには、1年間のモデル校での実証実験が行われました。実証期間中には、導入からわずか2ヶ月で「開封状況がすぐに確認できて便利」「欠席連絡やアンケートの集約が効率的」といった高い評価を得ました。この実績をもとに、全小中学校への普及が決まったのです。
南相馬市ご担当者のコメント
南相馬市の担当者は、sigfy導入の決め手について次のように述べています。
- - モデル校での試験導入により、校務負担軽減の効果を実感したこと
- - アンケート機能や校務支援システムとの連携可能性が高いこと
また、sigfyの導入による期待される効果としては、
- - 学校と保護者間の連絡の効率化
- - 教育委員会からのお知らせを迅速に届けることでの情報伝達の向上
- - 印刷物の電子化によるコスト削減
ことなどが挙げられています。
目指す未来
株式会社Fusicは、今後も安心安全な学校連絡に特化したサービスを展開していく方針です。
『sigfy』は、学校と保護者の両方にとって、より重要な活動に時間を使えるよう配慮されています。複数の連絡手段により、便利で楽な情報受取が可能です。現在、629の団体や全国で16の自治体に導入されており、主な機能にはメッセージ送信、欠席遅刻連絡、アンケート機能があります。オプション機能として返信機能や集金もあり、すべての利用者にとって使いやすい環境を提供しています。
保護者の声
2025年7月に実施されたアンケートでは、保護者の98%が「sigfy導入で以前より便利になった」と回答し、同じく98%が「sigfyがなくなると残念」と答えるなど、非常に高い支持を得ています。具体的な声としては、
- - "忙しい朝にスムーズに欠席連絡ができて助かっている"
- - "メールよりわかりやすく、情報が見やすい"
- - "担任の先生からの連絡がすぐにわかって便利"
といった体験談が寄せられています。
このように、『sigfy』は学校関係者だけでなく、保護者の日常生活にも大きな改善をもたらす期待が寄せられています。Fusicでは、ユーザーのニーズをしっかりと捉えたサービスの提供を心掛け、今後も多くの自治体で利活用されることを目指していきます。