中古スマホ利用実態調査:世代ごとの傾向を探る
近年、中古スマートフォンの人気が高まっています。特に、伊藤忠グループの株式会社Belongが実施した調査では、中古スマホの利用実態が世代ごとに異なることが浮き彫りになりました。今回はその詳細をお伝えします。
調査概要
この調査は、10代から60代以上の男女を対象に、中古スマートフォンの購入方法や使用状況を明らかにするために実施されました。メイン端末として中古スマホを利用している555名、サブ端末として同様に利用している535名のデータを収集しました。調査は2024年8月30日から9月3日までの期間にインターネットを通じて行われ、全体で21,979名の回答が得られました。
メイン端末編の主な結果
1.
10代・20代の利用状況
10代・20代の中では中高年層と比べて、中古スマホのメイン端末利用者は比較的少ないことが分かりました。特にこの世代の約10.9%が中古品を選択しています。
2.
選ばれるOSの傾向
全体の66.7%がiOS端末を利用し、32.8%がAndroid端末を選んでいます。このことから、Apple製品の人気がいかに強いかが伺えます。
3.
中古スマホ市場のトップ機種
メイン端末として最も人気のある中古スマホは「iPhone SE(第2世代)」であり、次いで「iPhone 12 / iPhone 12 mini」が続きます。この選択は、使い勝手が良く、コストパフォーマンスが高いことが影響していると思われます。
4.
平均購入金額
メイン端末の中古スマホ購入金額は、平均で38,815円という結果が出ました。予算に合わせた購入が可能であることが中古端末の魅力の一つです。
5.
中古選定理由の違い
中古スマホを選ぶ理由として、60代以上では71.9%が「価格が安いから」と回答。しかし、10代・20代はその割合が22.8%に留まるため、世代によるコスト感覚の違いが見えます。
サブ端末編の主な結果
6.
複数台使用の傾向
スマホを複数台利用するユーザーは全体で13.3%であり、特に10代・20代層は17.2%と、他の年代よりも明らかに高い数字を示しました。
7.
サブ端末の人気機種
「iPhone 6s / iPhone 6s Plus」が最も多く、次いで「iPhone SE(第1世代)」、さらに「Xperia」が続きます。
8.
活用シーンの多様性
サブ端末の利用目的で最も多いのは「連絡先の棲み分け」で63.2%に達しました。また、メイン端末の補助として利用する家庭も多いことが確認されました。
新たなスマホ選びの選択肢
調査結果は、中古スマホが世代により異なる選定基準や利用法を持つことを示しています。そのため、市場においても、特定の世代をターゲットにした商品展開やマーケティング戦略が今後ますます重要になることでしょう。
まとめ
この調査を通じて、中古スマートフォンの需要の高まりと、その利用方法が多様化していることが明らかになりました。「にこスマ」のようなサービスを活用することで、用途に合ったスマートフォン選びが可能となります。ユーザーの皆さんも、自分に合った中古スマホを見つけて、新しいデジタルライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。